すたいるのOBS情報メモブログ

OBS Studioに関する情報を主に投稿 / 何か困ったことがあればXのDMまで連絡ください。

【OBS Studio】 NVENC について

OBS Studioに搭載されているNVENCに関しての記事
※内容は「OBSのNVENCについて」を移転しました。
記事投稿日 2021年09月28日、最終投稿更新日 2023年12月10日 21時30分頃

はじめに

OBS Studioに搭載されているNVENCは、Windows/Linuxでサポートされています。
OBSを使用する事によって、ShadowPlay(Shere)より画面を凝って配信できます!

記事を作成する為に使用したパソコン / OBS

バージョン 30.0.1 (それ以下のバージョン、開発版も含まれます)
OS : Windows 11 Pro 64bit (23H2)
※一部Windows 10 Pro 64bit (21H2)
CPU : Core i7 11700k
RAM : 32GB
GPU : GTX 1660 Ti (GeForce 546.29 ドライバー使用)
(RTX世代のグラボが欲しい…)
一部情報は前のパソコンでi7 3770k/16GB/GTX 680 です。

macOS環境 / Linux環境

macOS
NVIDIAmacOS上で動作するためのメカニズムを提供していないので利用出来ません。
macOSの場合はVideoToolboxで実装されているQuickSynkが出力モード「詳細」で利用することができます。
(もし配信で使う場合は「ビットレート制限(限界ビットレート)」にチェックをおすすめ)

Linux
使ってないので、情報収集中。
バージョン 23.0からはVAAPIエンコードのサポートが追加。(x264の代わりにIntelのQuick Sync VideoやAMDのVideo Coding Engineなどの特定のハードウェアエンコーダを使用可)

AMDグラフィックボードをお使いの方

AMD環境がないので記事は作成できませんが、AMDのグラフィックボード向けのハードウェアエンコードも搭載(実装)されています!
バージョン 28.0 からはAMDエンコーダが新しいのに変わりました!
もし出力エラーが出る場合 AMD公式サイト からドライバーをダウンロードして更新してください。

NVIDIAドライバーについて

NVENCを使用する場合は、NVIDIAドライバーを最新バージョンに更新してください。

ドライバーを更新してないと下記のようなエラーが表示されることがあります。
※バージョンによってエラーメッセージが地味に違います。

例: 「現在お使いのビデオカードドライバはこのNVENCバージョンをサポートしていません。ドライバを更新してください。」
例: 「現在お使いのビデオカードドライバーはこのNVENCバージョンをサポートしていません。ドライバーを更新してください。」
例 : 「インストールされている NVIDIA ドライバー はこの NVENC バージョン をサポートしていないので ドライバーを更新 してみてください。」
ビデオドライバーの更新方法 : ここ をご覧ください。
(との事らしいですが、たまに地雷ドライバーがあるので様子見して最新版ドライバーに更新してみるのが良い)

OBS Studio の NVENC サポート状況

GeForce 600シリーズ (Kepler) 以降が必要ですが、NVIDIAは2021年6月頃にKepler GPU (700 / 600シリーズ) のサポートを終了しました。
ちなみにOBSの最低要求スペックは GTX 900シリーズ なので、Kepler GPU (700 / 600シリーズ)の人は買い替えを検討してください。

OBS Studio システム要求【2023年】 - すたいるのOBS情報メモブログ

バージョン 28 以降一部設定を変更しないと出力開始エラーが出ることがあります。
※記事に回避方法は記載してます。該当環境の方はお試しください。

NVENCを搭載していないNVDIA GPUリストに関して
NVENC support in OBS · obsproject/obs-studio Wiki · GitHub
一覧にある場合 : NVENCは使用出来ません。
一覧にない場合 : NVENCを使用可 (稀に一覧更新忘れていて乗ってない場合もあり)
上のwikiに乗ってない場合は ソースコード で「blacklisted_adapters」を見て下さい。

またNVIDIAが出している「NVENC - Encoding」対応リストも確認してお使いのGPUがNVENCをサポートしているかお確かめください。

検索ワード : NVENC無い / NVENC表示されない / NVENCどこ

最良の結果を得るには

第6世代NVENC (Turing) を搭載したGPUを使用してください。
これには、GTX 1650 rev 2以降が含まれます。
注 : GTX 1650 rev 1は第5世代NVENCを含んでいます。

OBS Studio の NVENC を使用する方法

NVIDIA公式ガイド (紹介)

NVIDIA公式がNVENC OBSガイドを出しています。
一部は掲載してますが、全てはこの記事には書いてません。
気になる人は一度見てみることをおすすめします。
NVIDIA NVENC OBS Guide (英語ページ)
(当記事に将来的には上記ガイドを翻訳して反映する予定)

配信の場合

「設定 → 出力」にある「エンコーダ」を変更する。

出力モードが「基本」の場合

出力モード「詳細」より設定項目が少なく簡単です。
「詳細」は項目が多いので、間違えた設定をしやすいのでおすすめしません。
「設定 → 配信」にある「サービス」を利用してる場合は「キーフレーム」などが自動的に最適な値に設定されます。(わざわざ設定する必要がないです。)

バージョン 29.1以降

配信にある「映像エンコーダ」で「ハードウェア (NVENC, H264)」を選択
※バージョン 29.1 より「エンコーダ」から「映像エンコーダ」と表記が変わりました。

YouTube Liveの場合
「設定 → 配信」で「YouTube - RTMP」であれば「ハードウェア (NVENC, HEVC)」または「ハードウェア (NVENC, AV1)」が選択出来るようになっています。

バージョン 28.0以降

配信にある「エンコーダ」で「ハードウェア (NVENC, H264)」を選択
※バージョン 28.0 より H264 表記が追加されました。

バージョン 23.0~27.2.4まで

配信にある「エンコーダ」で「ハードウェア (NVENC)」を選択
Windows 8.1以降の環境の方はバージョン 23.0以降は「ハードウェア (NVENC)」を選択すると内部的に「FFmpegのNVENC」から「新しいNVENC」になります。

出力モードが「詳細」の場合

出力モード「詳細」は、オプションをより細かく設定できますが、配信または録画の品質が向上することを意味していません。
多くの場合、変更すべきではない設定を変更できるので、品質が低下する可能性があります。
ほとんどの場合「出力モード」の「基本」がおすすめです。

なんで new ってついたやつがないの?

new とラベル付けされた NVENC が実装(2019年02月)されてからかなり経過したので new 表記はバージョン 28.0(2022年9月1日リリース)で削除されました。
new がないと困った人は new ついてなくてもバージョン 28.0以降では仕様です。
大丈夫か気になる場合は、ログファイルで以下の文字列があるか確認してください。
バージョン 29.1.2まで : jim-nvenc
バージョン 30.0以降 : obs-nvenc

この変更のコミットメモ↓
obs-ffmpeg: NVENC "(new)" begone · obsproject/obs-studio@21da0b0 · GitHub

※new ではなく FFmpeg実装 にフォールバックする場合の設定に関して
どれか1つでも利用するとフォールバックするようになっています。
・出力をリスケールする
GPU変更
・「カラーフォーマット」を「NV12」以外に設定
H.264のお話。(HEVC/AV1の場合は少し異なります。)

バージョン 29.1以降

「映像エンコーダ」で「NVIDIA NVENC H.264」を選択する。
※バージョン 29.1 より「エンコーダ」から「映像エンコーダ」と表記が変わりました。

YouTube Liveの場合
「設定 → 配信」で「YouTube - RTMP」であれば「NVIDIA NVENC HEVC」または「NVIDIA NVENC AV1)」が選択出来るようになっています。
AMDの場合は「AMD HW H.265 (HEVC)」と「AMD HW AV1」

バージョン 28.0以降

「エンコーダ」で「NVIDIA NVENC H.264」を選択する。
ver 28 NVENC

バージョン 23.0~27.2.4まで

「エンコーダ」で「NVIDIA NVENC H.264 (new)」を選択する。

※バージョン22.0.2まではエンコーダ名が「NVENC H.264」でした。(23.0で変更)
※「NVIDIA NVENC H.264」(22.0.2までのFFmpeg実装のNVENC)は25.0で一覧から非表示に変更されました。(一部の設定を使うと自動的にフォールバックします。)

出力モード「詳細」Tips

レート制御 : 無損失(Lossless)はGTX 700番台以降じゃないと利用出来ません。
NVIDIA の GPU エンコーダー NVENC の現状と今後について #GTC15 | ニコラボ

出力をリスケールする

「出力をリスケールする」は「設定 → 映像」の「出力 (スケーリング) 解像度」をさらに「拡大/縮小(リスケール)」することができる設定です。
基本的にチェックはしません!
映像のリスケールは「設定 → 映像」でしてください。
チェックをすると紹介するガイドがありますが、内容を理解した上でご利用ください。

「出力をリスケールする」にチェックをつけて利用した際のデメリット
・映像が綺麗にリスケールされません。
・CPU使用率が少し増える。(確かCPUでリスケール処理)
GPUの3D使用率が増える。(ゲームのFPSが低下したりする)
・解像度値をミスすると出力開始できなくなる。
・新しいNVENCが利用出来ず古い実装のNVENC(FFmpeg実装)になる。

★チェックをつけると下記メリットが受けれなくなります。
「RTX20xx番台などの(Turing世代)」以降で品質の向上
「GTX6xx番台」以降でパフォーマンスの改善
デメリットが多いので、チェックするのをおすすめしません。

プリセット

P1 ~ P7 まであります。
数値が低いほど品質が低くなり、数値が高いほど品質が高くなります。
プリセットを高くするとGPU使用率が高くなりOBSと同時に実行されるゲームパフォーマンスに影響を与える可能性があります。
最高プリセットを使用すると同時に実行出来るNVENCのエンコードセッション数が少なくなります。
特に一部の古いGPUではゲームパフォーマンスが低下する場合があるのでその場合は P5 ぐらいまで下げてください。(新しいGPUの場合は気にする事はないかも)

・バージョン 29.0以降
初期値(デフォルト)は「P5: Slow (高品質)」です。
※初期値(デフォルト)のプリセットの値が1つ下げられました。
※わからない場合は変更しないことをおすすめします。

プリセット移行変換メモ (29.0 beta3で検証) ※もしミスあったらごめんなさい
Max Quality (mq) → P5 (H264) / P6 (HEVC)
Quality (hq) → P5 (H264) / P6 (HEVC)
Performance (default) → P3 (H264) / P5 (HEVC)
Max Performance (hp) → P1 (H264/HEVC)
Low-Latency (ll) → P3 (H264/HEVC)
Low-Latency Quality (llhq) → P4 (H264/HEVC)
Low-Latency Performance (llhp) → P2 (H264/HEVC)

・バージョン 28.1
初期値(デフォルト)は「P6: Slower (より高品質)」です。

・バージョン 27.2.4まで
初期値(デフォルト)は「Quality」です。
エンコードオーバーロードする場合(重い時)は「Max Performance」に変更して改善するかお試しください。

チューニング

バージョン 28.1以降実装

遅延と品質どちらを優先するかを決定することができます。
※初期値から変更しなくてもいいと思います。

初期値(デフォルト)は「高品質」です。

マルチパスモード

バージョン 28.1以降実装

エンコードで2パスを使用するかどうかを決定する為に使用され「1パス(無効)」「2パス 4/1 解像度」「2パス フル 解像度」の3つがあります。
これを有効にするとGPUリソースの使用量が増えますが、品質が向上します。
※初期値から変更しなくてもいいと思います。
※古い世代のグラボを使用してる場合は、開始エラーが出るので「1パス」または「2パス フル 解像度」にする必要があるかもしれません。

初期値(デフォルト)は「2パス (1/4 解像度)」です。

プロファイル

2023年11月14日 加筆 (書き忘れてた…)

H.264の場合
high に設定します。

・HEVCの場合
main に設定します。
HDRをする場合のみ main10 に変更してください。

・AV1の場合
※現在所持してないので、省きます。

Look-ahead

初期値(デフォルト)は「無効」です。

動的Bフレームを有効にします。
無効にすると、エンコーダは常に '最大Bフレーム' 設定で指定されたBフレーム数を使用します。
有効にした場合、GPU使用率の増加を犠牲にして最大数まで必要な分だけ多くのBフレームを使用することで視覚的品質を向上させます。
GPU使用率が高い場合はオフにしてください。

心理視覚チューニング

初期値(デフォルト)は「有効」です。

GPU使用率の増加を犠牲にして、特に動きの激しい状況で、視覚品質の向上のためにビットレートの使用を最適化するエンコーダ設定を有効にします。

GPU

初期値(デフォルト)は「0」です。

デスクトップパソコンで複数のGPUがある場合にNVENCを実行するGPUを変更できます。
1枚しか搭載していない場合は、初期の0から変更しないでください。(エラーで開始出来ない)
実際この変更はパフォーマンス低下を招くので、同じGPU上でゲームとエンコードを行うのが最善です。
また新しい「NVENC」の場合、GPU変更は対応していない(異なるGPU間でテクスチャ共有が出来ない為)ので古いFFmpeg実装のNVENCに自動的にフォールバックします。
新しいNVENCの恩恵が受けれないので注意してください。

※フォールバックのコミット → obs-ffmpeg: Do not allow new NVENC on gpu idx > 0

最大Bフレーム

初期値(デフォルト)は「2」です。

※古い世代のグラボを使用してる場合は、開始エラーが出るので「0」に変更する必要があるかもしれません。

録画の場合

※高画質で録画だけをする場合の設定例を紹介

★録画だけをする場合は「自動構成ウィザード」をお試しください。
1、録画するゲームなどを起動しておく。(負荷がある状態にする)
2、OBS Studioを起動する。
3、メニュー「プロファイル」で「新規」を選択して新しいプロファイルを作成する。
※録画専用で設定を分ける為に、プロファイルを新規作成します。
4、メニュー「ツール」から「自動構成ウィザード」を開く
5、開いたら「録画のために最適化し、配信はしない」を選択してウィザードに従う。

出力モードが「基本」の場合

※録画品質で重い場合は「詳細」でプリセットを変更して細かく設定してください。

「設定 → 出力」
・録画品質
[配信と同じ] : 配信部分で設定した数値(品質)になります。
[高品質、ファイルサイズ中] : CQP 23 / preset hq / profile high
[超高品質、ファイルサイズ大] : CQP 16 / preset hq / profile high
[無損失品質、ファイルサイズ特大] : AVI形式で録画されます。

・録画フォーマット
初期値(デフォルト)のmkv形式を利用することをおすすめします。
mp4形式が必要な場合は、保存後に「ファイル → 録画の最多重化」からmp4に変換することができます。
mp4は正常に録画が完了しなかった場合、録画データが破損して復旧できません。
※mp4でどうしても保存したい場合はバージョン 29.1 から利用出来る「Fragmented MP4」を使用するのをおすすめします。

・映像エンコーダ
※バージョン 29.1以降
※AV1が最高の品質を提供し、次にHEVC、最後がH.264です。
※アプリとの互換性を求める場合は H.264 にしてください。
・ハードウェア (NVENC, H.264)
・ハードウェア (NVENC, HEVC)
・ハードウェア (NVENC, AV1) ※RTX40シリーズ以上

「設定 → 映像」
※重い場合は、解像度/FPSは下げてください
[出力 (スケーリング) 解像度] : お好みで変更
[FPS] : お好みで変更

・補足事項
「録画品質」を利用した場合、音声ビットレートは「192kbps」固定になります。
「192kbps」以外を使用したい場合、出力モード「詳細」を利用します。
※注意点 : 「詳細」利用時に「設定 > 配信」が設定されている場合、音声ビットレートの設定が制限される場合があるので必ず空欄にしてください。(またはプロファイルを新規作成して録画だけの設定に変更してください)

2023年4月24日加筆
2020年頃から「録画品質」を利用した場合の音声ビットレートを「128」と記載していましたが正しくは「192」となります。
UI: Add recording presets to simple output · obsproject/obs-studio@54a3e66 · GitHub

出力モードが「詳細」の場合

「設定 → 出力」
・映像エンコーダ
※AV1が最高の品質を提供し、次にHEVC、最後がH.264です。
※アプリとの互換性を求める場合は H.264 にしてください。

★バージョン 28.1以降
NVIDIA NVENC H.264
NVIDIA NVENC HEVC
NVIDIA NVENC AV1 ※RTX40シリーズ以上

・レート制御
CQPをおすすめ
CQP レベル : 14~21 で調節する。(低いほど高画質)

・プリセット
「P6: Slower (より高品質)」を選択
重たい場合は「P5: Slow (高品質)」にしてください。

・チューニング
「高品質」を選択

・マルチパスモード
「2パス (1/4 解像度)」を選択

・プロファイル
H.264の場合
high に設定します。

・HEVCの場合
main に設定します。
HDRをする場合のみ main10 に変更してください。

・AV1の場合
※現在所持してないので、省きます。

・Look-ahead
チェックなし。
※最大Bフレームを4にする場合はチェックをつけてみてください。

・心理視覚チューニング
有効のまま

GPU
0 のまま

「設定 → 映像」
※重い場合は、解像度/FPSは下げてください。
[出力 (スケーリング) 解像度] : お好みで変更
[FPS] : お好みで変更

バージョン 28.1のNVENCに関して

メモ
現時点ではAV1エンコーダはNVIDIA GPUでOBSが実行されていない限り表示されないとの事。

Jim — 今日 11:32
for nvenc, I actually made it so that nvenc av1 doesn't show up unless obs is running on the nvidia gpu
so if anyone's wondering why av1 isnt' showing up, it's beucase of that
I'll eventually fix that
but for now that's the way it has to be

パッチノート抜粋

OBS Studio 28.1.0 に書かれている内容まとめ
Release OBS Studio 28.1 · obsproject/obs-studio · GitHub
検証用にRTX 40シリーズほしい…

NVENC AV1 ハードウェアエンコーダが追加
・現在 NV12 (OBS初期値) および P010 カラーフォマットでのみ動作
・現在出力モード「詳細」で「出力をリスケール」機能はサポートされていない。
NVIDIA RTX 40 シリーズ ビデオカードでのみ使用可能で表示されます。
・出力モード「基本」の録画で利用可能 (ベータ版のメモ: これをテストして、品質が「high」と「indistinguishable」で期待どおりであることを確認してください! 必要に応じて、内部品質係数を微調整できます。)

NVENC プリセットの更新
・プリセット、チューニング、マルチパス モードの 3 つの異なる設定に分割。
・プリセットは P1 ~ P7 になり、数値が低いほど品質が低くなり、数値が高いほど品質が高くなります。プリセットを高くすると、GPU の使用率が高くなり、OBS と同時に実行されるゲームのパフォーマンスに影響を与える可能性があることに注意してください。最高のプリセットを使用すると、同時 NVENC エンコード セッションの数が少なくなる場合があります。 OBS は、アップグレード時に現在の NVENC 設定を最も近いプリセットに自動的にマップします。
・チューニングは、遅延と品質のどちらを優先するかを決定するために使用されます。高品質、低遅延、超低遅延の 3 つの設定があります。
・マルチパス モードは、エンコードで 2 番目のパスを使用するかどうかを決定するために使用され、無効、1/4 解像度、およびフル解像度の 3 つの設定があります。これを有効にすると、GPU リソースの使用量が増えますが、品質が向上します。

バージョン 28.0のNVENCに関して

NVDIAの公式にHEVCのやり方が書いてるのでお急ぎの方はそちらへ
NVIDIA NVENC Obs Guide | GeForce News | NVIDIA (英語ページ)

HEVCに対応しました。
- HDR および 10 ビットは、AV1 および HEVC エンコーダでのみエンコードできます。
※10 ビット HEVC エンコーディングには、NVIDIA 10 シリーズ、AMD 5000 シリーズ、またはそれ以降の GPU が必要です。Intel QuickSync と Apple VT はまだサポートされていません。
HDR の推奨設定は、カラーフォーマット : P010 と 色空間 : Rec.2100 (PQ)です。
10 ビット SDR をエンコードする場合は、SDR 色空間 (Rec. 709、Rec. 601 など) で カラーフォーマット P010 を使用できます。ただし、AV1 または HEVC は引き続き必要です。
HDR 配信は現在、HEVC エンコーダを介した YouTube - HLS サービス経由でのみサポートされています。

バージョン 23.0のNVENCに関して

古いNVENC(FFmpeg実装)との違い

■新しいNVENCに関して
OS
8.1以降(10/11) に対応 (Windows 7は非対応)

「設定 → 出力」 (基本の場合)
エンコーダを「ハードウェア (NVENC)」にする。
※内部的に23.0以降は8.1以降では新しいNVENCになっています。

「設定 → 出力」 (詳細の場合)
「出力をリスケールする」は非対応
※変更すると古いFFmpeg実装にフォールバックします。
GPU」変更は非対応
※変更すると古いFFmpeg実装になります。 ※変更非対応コミット
「カスタム出力 (FFmpeg)」には表示されない。 (カスタム側はFFmpegなので別)

「設定 → 詳細設定」
「カラーフォーマット」を「NV12」のみ対応。
変更すると新しいNVENCを利用出来ず古いNVENCにフォールバックします。

■期待出来る効果
「RTX20xx番台などの(Turing世代)」以降で品質の向上
「GTX6xx番台」以降でパフォーマンスの改善

■プロセスの違い
古いNVENC (FFmpeg実装)
1、OBSがフレームをレンダリングする。
2、OBSは他のエンコーダと同じようにGPUからRAMにテクスチャを転送します。
3、FFmpeg NVENCはそれをGPUにアップロードします。
4、FFmpeg NVENCはそれをエンコードする。

新しいNVENC
1、OBSがフレームをレンダリングする。
2、NVENCはそれをエンコードする。

これはOBSの性能向上だけではなく、NVENCを使用しながらプレイしているゲームへの影響も軽減されます。シングルパソコンのセットアップでゲームを配信したり録画したりする人にとっては、必需品と言えるでしょう。

内容引用元 : OBS Studio Progress Report, February 2019 | OBS

こんな時は

OBSの動作がおかしい

下記記事をご覧ください。
OBS Studio に関するメモ - すたいるのOBS情報メモブログ
OBS Studio の動作に問題が発生している場合の対処法

NVENCがクラッシュ/ラグが発生する場合

Windows 10 May 2020 Update (バージョン 2004) 以降で利用できるようになった「ハードウェア アクセラレータによる GPU スケジューリング」をON(オン)に変更してたらオフにしてください。

★オフ方法
1、ここ をクリックして設定を開く
2、「ハードウェア アクセラレータによる GPU スケジューリング」をオフ(OFF)にする。
3、パソコンを再起動する。

NVENCを使ったのに映像がカクカク

何処が原因でカクカクしてるか確認しましょう。
配信または、録画をしながら下記ウィンドウを開いてOBSの負荷を確認します。
※これと合わせて下に記載している「パソコン全体の負荷確認方法」もしてください。

メニュー「表示 → 統計」を開く。(19.0以降利用可能)

各項目に関して簡単に解説
FPS
設定値より下がってる場合は(設定 > 映像)でFPSを下げてください。(例 60→30)
FPSを下げても改善しない場合は「出力 (スケーリング) 解像度」を下げて下さい。

★フレームをレンダリングする平均時間
高い数値じゃない限り気にする必要がない部分となります。

レンダリングラグが原因で逃したフレーム
・一瞬増える数値は気にする必要無し。
・この数値が増えていく場合、レンダリングが間に合っていないので原因となるソースを探す or 減らす。
・ゲーム内のFPS制限 / Vsyncを有効にする。
・管理者権限で実行すると改善するかも。
※特にNVENCを実行している場合はGPU負荷が高いとフレームが失われます。(カクカクする)

エンコードのラグが原因でスキップされたフレーム
・この数値が増えていく場合、エンコード(もしくは保存先への書き込み)が間に合ってません。

・設定 > 出力で「エンコーダ」を変更
※x264(CPUエンコード)を利用していたらNVENCなど(GPUエンコード)に変更したり低負荷のプリセットに変更する。
・設定 > 映像で「解像度」と「FPS」を下げる。 ※映像は「出力 (スケーリング) 解像度」FPSは「60 だったら 30」に下げる
・開いてるアプリケーションの数を減らす
※設定が高い場合は下げてみてください。
・HDDに保存してる場合はSSDにする。
※書き込み速度がHDDは遅いので録画がカクカクしたりするのが発生しやすいです。

★ドロップしたフレーム (ネットワーク)
・有線LANを使う。
無線LANは不安定
・かなり増えた場合回線(上り)が悪い
ビットレート下げて改善しない場合は回線変更を検討する。
・右下の接続安定性インジケータが緑色/黄色/赤色と変動する
Windows環境をお使い人は「設定 > 詳細設定」にある「新しいネットワークコードを有効にする」を有効にしてみて改善するかお試しください。(ゲームのping変動が激しい場合はその下の「低遅延モード」にチェックをする)

パソコン全体の負荷確認方法
Windows 11/10の場合
タスクマネージャーを起動する。
CPU/メモリ/GPU(エンコード中はVideo Encodeの値)の値を確認する。

Windows 8.1 / 7の場合
CPU、メモリ使用率はタスクマネージャーで見れます。
GPU負荷は、下記の「GPU-Z」を使って確認してください。

★「GPU-Z」に関して 起動後「Sensors」タブを押し「Video Engine Load」の値を見る。
もし値が高すぎる場合、処理落ちをして映像に影響が出ます。(下記画像は100%に近い)
ShadowPlayと処理負荷が異なる為、処理落ちが起きてる場合はグラボの性能不足です。
(ちなみに元使ってたGTX 680ではChromeのハードウェアアクセラレーションONで1080p 60fpsの配信閲覧しながら1080p 60fpsのNVENC録画は性能不足過ぎて出来ませんでした…)

出力開始時に失敗エラーが表示される場合

配信/録画/リプレイバッファを開始する際に失敗エラーが表示されることがあります。
「配信開始に失敗しました」
「録画開始に失敗しました」
「リプレイバッファの開始に失敗しました」
エラー内容によって解決方法が異なります。
下記にいくつか例を紹介するので、ご自身のエラーと同じ奴があれば解決方法をお試しください。

ドライバー更新

エラーにドライバー更新を求められてる場合は下記手順をお試しください。

★注意事項
バイス マネージャー」で「ドライバーの更新」を試そうとする人が居ますが、最新版のドライバーはこの方法ではインストールされません。
必ず下記方法で更新をしてください。

GeForce Experienceを使う場合

パソコンにGeForce Experienceが入ってる場合はそこから更新できます。

手順
1、OBSを終了する。

2、GeForce Experienceにログイン

3、ドライバータブを押す

4、ダウンロード及び更新をする。
※環境によってはこの手順でエラーが出る場合があります。
※その場合は、1つ下の手順でNVIDIA公式サイトから最新ドライバーをダウンロードして更新をしてください。

5、インストール後
※更新後は必ずパソコンを再起動してください。

6、OBSを起動する。
※エラーが出なければアップデート成功です!

この方法でうまく更新が出来ない場合は、1つ下のNVIDIA公式サイトよりドライバーをダウンロードしてインストールをしてください。

GeForce Experienceを使わない場合

NVIDIA公式サイトからドライバーをダウンロードしてインストールする必要があります。

手順
1、OBSを終了する。

2、NVIDIAのドライバーダウンロードページにアクセスする
公式ドライバー | NVIDIA
3、製品のタイプ / 製品シリーズ / 製品ファミリーなどを選ぶ
※お使いの製品を選択してください。
※映像キャプチャデバイスのプロパティを開くとフリーズする人はバージョン 522.25 または バージョン 517.48 をお試しください。

4、「探す」をクリック

5、ドライバーのダウンロードページが表示される
※「ダウンロード」をクリック

6、ダウンロードが完了
※ダウンロードしたファイルを実行してインストールをしてください。

7、インストール完了後
※更新後は必ずパソコンを再起動してください。

8、OBSを起動する。
※エラーが出なければアップデート成功です!

この方法でも上手くいかない場合は「DDU ドライバー 再インストール」と検索してその手順でドライバーをクリーンインストールしてください。

エラー発生原因&解決方法

1つ1つ確認して治るかお試しください!

バージョン 30.0以降

NVENCではないですが、この記事を検索で見た人が解決するように

QSV(QuickSync)に関して
Intel MSDK からIntel VPL APIに変更されました。
Intel 第5世代 (Broadwell) 以降のみをサポートするようです。
古いパソコンの方は、出力開始エラーが出るかもしれません。

ログファイルに記録されるエラー例

[qsv encoder: 'msdk_impl'] Specified object/item/sync point not found. (MFX_ERR_NOT_FOUND)

バージョン29.1以降

表示される文字列が更新されました。
「NVENC コーデックを開けませんでした: Function not implemented」
※ドライバーを更新してみてください。

「最新の NVIDIA ドライバー をインストールしてみてください。」
※ドライバーを更新してください。

最新の NVIDIA ドライバー をインストールし NVIDIA ShadowPlay や Windows Game DVR など NVENC を使用している可能性のある他の録画ソフトウェアを終了してみてください。
※ドライバーを更新して、他にNVENCを使用してるアプリを終了してください。

NVENC エラー: サポートされていないデバイスです。 ビデオカードNVENC をサポート しているか確認し ドライバーを更新 してみてください。
※サポートされていないか、またはドライバーが古いです。

NVENC エラー: 同時セッションが多すぎます。 NVIDIA ShadowPlay や Windows Game DVR など NVENC を使用している可能性のある他の録画ソフトウェアを終了してみてください。
※NVENCの制限を超えています。

バージョン28.1以降

「NVENC Error: init_encoder_h264: nv.nvEncInitializeEncoder(enc->session, &enc->params) failed: 8 (NV_ENC_ERR_INVALID_PARAM)」

・出力モード「基本」の場合
解像度設定がミスしていると出ることがあります。
「設定 → 映像」で解像度が正しいか確認してください。

・出力モード「詳細」の場合
古い世代のグラフィックボードを使用している場合に発生するようです。
※バージョン 29.0では回避策が実装されたのでおそらく解決しています。

解決方法 (情報収集中)
・出力モードを「詳細」に変更
下記値を変更してみてください。
・「プリセット」を「p5: Slow (高品質)」に変更
・「マルチパスモード」は「1パス」または「2パス (フル)」
・「最大Bフレーム」は「0」※上2つでだめな場合に追加で変更してください。
にすると回避できるかもしれません。

バージョン27.2以降

「NVENC コーデックを開けませんでした : Function not implemented」
「お使いのビデオドライバが最新のものであるか確認してください。」

「NVENC コーデックを開けませんでした : Function not implemented」
「お使いのビデオドライバーが最新のものであるか確認してください。」

27.2以降にアップデートしたら発生する環境があるようです。
グラボのドライバーを更新すると治るようなのでドライバーの更新をしてみてください。

バージョン25.0.8以降に発生するエラー

※複数のエラーメッセージが追加
「NVENC コーデックを開けませんでした : Generic error in an external library」
「出力エンコーダ設定でGPU %1 を選択しました。 これを0に戻してもう一度お試しください。」

「NVENCエラー: 同時セッションが多すぎます。NVIDIA ShadowplayやWindows 10 Game DVRなどNVENCを使用している可能性のある他の録画ソフトウェアを終了してみてください。」
※NVENCの使用セッション上限(3つまで)です。(古いドライバーだと2つまで)

「NVENC Error: init_encoder: nv.nvEncInitializeEncoder(enc->session, params) failed: 8 (NV_ENC_ERR_INVALID_PARAM)」

一部バージョンで特定の設定で発生する問題と記載してましたが、他にも問題が発生することがあるので2022年3月7日 22時半に加筆しました。
設定がNVENCに対応してない場合にこのエラーが発生します。
一度新しいプロファイルを作成して問題が発生するかなど確認してみてください。

このエラーが出る例
・解像度が高すぎる。(H.264は4096x4096まで、H.265 (HEVC)は8192×8192まで)
・一部バージョンの問題
(例えば27.0.1以下で、古いグラボ世代を使用している場合に出力モードが「詳細」で「心理視覚チューニング」が有効で「無損失(ロスレス)」で開始しようとした場合にこのエラーが発生したことがありました。)

お急ぎの場合

過去のバージョンに戻すという手があります。
上書きインストールの際にエラーが出たらパソコンを再起動してからインストールをお試しください。

★バージョン 29.1.3をダウンロードしたい場合
Release OBS Studio 29.1.3 · obsproject/obs-studio · GitHub

★バージョン 29.0.2をダウンロードしたい場合
Release OBS Studio 29.0.2 · obsproject/obs-studio · GitHub

★バージョン 28.1.2をダウンロードしたい場合
Release OBS Studio 28.1.2 · obsproject/obs-studio · GitHub

★バージョン 28.0.3をダウンロードしたい場合
Release OBS Studio 28.0.3 · obsproject/obs-studio · GitHub

★バージョン 27.2.4をダウンロードしたい場合
Release OBS Studio 27.2.4 · obsproject/obs-studio · GitHub

★バージョン 27.1.3をダウンロードしたい場合
Release OBS Studio 27.1.3 · obsproject/obs-studio · GitHub

OBSアップデート後の場合

1、パソコンを再起動してみてください。
2、グラボのドライバー更新をしてみてください。
※ドライバー更新後はパソコンを再起動してください。

ビデオドライバーのバージョンが古い場合

古い場合はドライバーの更新をしてください。
バージョン 500 以降だと最近のリリースバージョンになります。
もし 471.41 以下の場合は、お使いのグラフィックボードが古い可能性があります。
グラフィックボードを新しいものにすることを検討してください。

更新してもエラーが出た場合は、ドライバーを「クリーンインストール」するか「エンコーダ」を変更するのが一番手っ取り早いです。

バージョン 29.1以降は 522.25 以降のドライバーが必要
バージョン 27.2以降は 471.41 以降のドライバーが必要
バージョン 24.0以降は 390.77 以降のドライバーが必要 (うろ覚え)
バージョン 23.0までは確か378.66 (うろ覚え)

下記のようなエラーが発生します。
出力開始に失敗しました。詳細はログを確認してください。
注: NVENCまたはAMDエンコーダを使用している場合は、ビデオドライバが最新のものであるかを確認してください。

出力開始に失敗しました。詳細はログを確認してください。
注: NVENCまたはAMDエンコーダを使用している場合は、ビデオドライバーが最新のものであるかを確認してください。

※ドライバー頻繁にアップデートしていてこのエラーの画面出たことがないので文字だけです。
「現在お使いのビデオカードドライバはこのNVENCバージョンをサポートしていません。ドライバを更新してください。」
「現在お使いのビデオカードドライバーはこのNVENCバージョンをサポートしていません。ドライバーを更新してください。」
OBSが大型アップデートした際によくでます。グラボのドライバーアップデートをまずお試しください。

NVENCを複数使用してる場合

※2023年3月24日追記
セッションの最大数が3 → 5に変更されたようです。
Video Encode and Decode GPU Support Matrix | NVIDIA Developer

※2020年08月30日追記
セッション制限の上限数が2 → 3にサイレントで変更されたようです。(06月頃?)
もしNVENCを2つ以上使う場合はドライバー更新をしてみてください。

Nvidiaが消費者向けGPUに同時NVENCセッションの最大数を制限しています。
例えば下記の使い方をするとエラーが発生します。
エラーが発生しないようにNVENCを利用してるソフトを終了してください。

★使い方例 (5つの場合)
1、ShadowPlayのインスタントリプレイを使う
2、OBS Studioで配信を開始する (NVENCを使用する設定)
3、OBS Studioで録画を開始する (NVENCを使用するが録画用に別設定)
4、Discordで画面共有をする。(GPUエンコードするとして)
5、動画編集ソフトでエンコードをする
6、NVENCを使用するアプリケーションを利用 (エラーが発生します)

★使い方例 (3つの場合)
1、ShadowPlayのインスタントリプレイを使う
2、OBS Studioで配信を開始する (NVENCを使用する設定)
3、OBS Studioで録画を開始する (NVENCを使用するが録画用に別設定)
4、NVENCを使用するアプリケーションを利用 (エラーが発生します)

★使い方例 (2つの場合)
※制限の仕様変更前の例です
1、ShadowPlayのインスタントリプレイを使う
2、OBS Studioで配信を開始する (NVENCを使用する設定 / 録画はしない)
3、NVENCを使用するアプリケーションを利用 (エラーが発生します)
※NVENCを3つ使用したい場合は、ドライバー更新をして解決するかお試しください。

NVIDIA搭載ノートパソコン/一体型パソコンなど

NVENCが表示されても対応してない場合があります。
対応してない場合は「エンコーダ」を「x264」か「QuickSync」に変更する必要があります。(OBS側「設定 → 出力」の「エンコーダ」部分)

その他エラー

私の環境では発生した事ないのですが、一応情報として。
下記のようなエンコードエラーが出る場合
「get_encoded_packet: nv.nvEncLockBitstream(s, &lock) failed: 8 (NV_ENC_ERR_INVALID_PARAM)」
「nvenc_encode_tex: nvEncEncodePicture failed: 4 (NV_ENC_ERR_INVALID_DEVICE)」

いくつか解決策があるので1つ1つお試しください。
・ゲーム内のグラフィック設定(テクスチャ品質、VRAM使用率)を下げる (GPUメモリが不足している可能性)
・ゲームオプションでNVIDIA Highlightを無効にする
Windows Game DVRを無効にする
・「ハードウェア アクセラレータによる GPU スケジューリング」をオフにする
・ドライバーのクリーンインストール(最新版へ更新)
GPU自体に問題がないかを確認 (GPU交換で解消した場合もあるそうです)

この情報を掲載する際に参考にしたURL一覧
Question / Help - Encoder error? Locks up OBS. | OBS Forums
Persistent error with hardware encoding after GPU change | (NV_ENC_ERR_INVALID_PARAM) : obs
NVENC ERROR: nvenc_encode_tex: nvEncEncodePicture failed: 4 (NV_ENC_ERR_INVALID_DEVICE) : obs
OBS freezes while recording after changing the monitor's refresh rate · Issue #3747 · obsproject/obs-studio · GitHub

エンコーダが選択されていない場合

29.1以降で表示されます。
指定されたエンコーダが見つからなくなった場合に設定画面を閉じようとすると下記エラーがでます。

少なくとも 1つ の 映像 または 音声 エンコーダ が設定されていません。 録画 と 配信 の両方で必ず エンコーダ を選択してください。

「設定 → 出力」で「出力モード」が「詳細」を利用している場合は「配信」と「録画」両方のタブで「映像エンコーダ」と「音声エンコーダ」が選択されているか確認してください。
もしどちらのタブを確認しても選択していてエラーが出る場合は、新しいプロファイルを作成してみてください。

新しいプロファイルの作成手順
1、メニューバーを見る
「ファイル / 編集 / 表示 / ドック / プロファイル / シーンコレクション / ツール / ヘルプ」があるところ
2、「プロファイル」で「新規」を押す
3、新しいプロファイル名を設定する
4、設定を開く
5、配信 / 出力 / 映像 を再設定する。
6、設定をOKを押して閉じて再度「開始」してみる。

音声エンコーダでエラーを吐いてる場合

バージョン 29.1以降発生します。
指定された音声エンコーダが見つからなくなった場合に下記出力開始エラーがでます。
バージョン 30.0からは、この現象に遭遇した場合に音声エンコーダを変更することが可能になりました。

出力開始に失敗しました。詳細はログを確認してください。
注: NVENC または AMDエンコーダ を使用している場合は、ビデオドライバーが最新のものであるかを確認してください。

ログファイル
Encoder ID 'CoreAudio_AAC' not found
Stream output type 'rtmp_output' failed to start!

以前にCoreAudioを使用していた場合は、iTunesをインストールしてください。
※ストア版ではなく、デスクトップ版のiTunesが必要です。

もしうまくいかない場合は新しくプロファイルを作成しなおす方が早いです。(1つ下の手順を見てください)

設定ミスをしている場合

何らかの設定ミスをすると開始エラーが発生することがあります。
設定が戻せない人は、新しくプロファイルを作成して設定を1からしてください。

プロファイル作成方法
1、メニュー → プロファイル
2、新規 を選んで作成
3、設定を開き「配信(してる場合) / 出力 / 映像」を変更してください。
4、開始を試す

FFmpeg実装NVENCにフォールバックしてる場合

例えばこんなエラーが出るかもしれません。

エンコーダーでエラーが発生しました
エンコーダ NVIDIA NVENC H.264 (FFmpeg) のエンコードに時間がかかりすぎています (タイムアウト: 5秒)

★試してほしいこと
Windows側の「ハードウェア アクセラレータによる GPU スケジューリング」をオフ(OFF)
・OBSの設定見直し

「設定 → 出力」
以下の設定を利用するとFFmpeg実装にフォールバックします。
「出力をリスケールする」の有効
GPU」変更
「カラーフォーマット」を「NV12」から変更 ※HDR設定の場合は「P010」

「設定 → 映像」
・「出力 (スケーリング) 解像度」を下げる
・「FPS」を30にする

カラーフォーマット が問題の場合

「Cannot perform 16-bit encode on this encoder.」
「このエンコーダでは 16-bit エンコードを実行できません。」
「このエンコーダでは 10-bit エンコードを実行できません。」

解決策
1、「設定 → 詳細設定」を開く。
2、「カラーフォーマット」を「NV12 (8-bit, 4:2:0, 2planes)」に戻す。

カラーフォーマット と 色空間が問題の場合

「OBSは Rec. 2100 で 8-bit 出力をサポートしていません。」

解決策
1、「設定 → 詳細設定」を開く。
2、「カラーフォーマット」を「NV12 (8-bit, 4:2:0, 2planes)」に戻す。
3、「色空間」を「Rec. 709」に戻す。

解像度が問題の場合

NVENC Error: Frame Dimension greater than the maximum supported value. (NV_ENC_ERR_INVALID_PARAM)

このようなエラーが発生することがあります。
解像度を下げてみてください。
NVENCエンコーダが設定解像度に対応してなくてエラーが発生している場合があります。
「設定 → 映像」で「基本 (キャンバス) 解像度」または「出力 (スケーリング) 解像度」を下げてみて改善するか確認してみてください。(特に4k以上の環境)

古い世代を使用している場合

設定内容が一部対応してないのが原因でエラーが出ることがあります。
上に記載してますが、28.1以降は一部設定が原因でエラーが出ることがあります。

Kepler世代(GTX 600/700)を使用している場合

上に記載してますが、28.1以降は一部設定が原因でエラーが出ることがあります。

※2021年6月13日までの情報
27.0.1未満でエラーが発生することがありました。
古い世代では「心理視覚チューニング」が対応してない影響で無効にする必要がありました。 この世代の人はドライバーの提供も終了しているので買い替えを検討してください。

ニコ生プラグインを導入してる場合

★放送枠を取らずに配信開始を押した場合
エラーが出るのは仕様です。

★ログインに失敗してる場合
※ログイン失敗ウィンドウも出ます
ログインが正常に出来るようにしてください。

OBS Studio の NVENC を使用してみて

特徴

GPUエンコードなので、x264(CPU処理)と比べるとOBSのCPU使用率はすごく低い。
・グラボの世代次第で「品質(画質)変化」があったり「解像度」と「FPS数値」が高すぎると処理落ちすることがあります。
※最新グラボ(RTX世代など)の場合は気にしなくて大丈夫

処理落ちしてる場合

OBS本体左下部分に下記警告メッセージがずっと表示されます。
※警告部分を非表示に出来る設定があるので表示がない場合は「メニューバー」から「表示 → ステータスバー」を確認してチェックマークがついている状態に変更してください。

★バージョン 28以降「エンコードが高負荷です! 映像設定を下げるかより高速なエンコードプリセットを使用することを検討してください。」
★バージョン23.1以降(27.2.4まで)「エンコードが高負荷です! 映像設定を下げるかより高速のエンコードプリセットの使用を検討してください。」
★バージョン20.0以降(23.0まで)「エンコードが高負荷です! 映像設定を下げるかより高速のエンコードプリセットの使用を検討してください。」
★バージョン0.13.1以降(22.0.3まで)「エンコードが高負荷です! ビデオ設定を下げるかより高速のエンコードプリセットの使用を検討してください。」

◆OBS Studio NVENC 変更点メモ (バージョン別)
長いので折りたたんでいます。

▶ここをクリックで表示 OBS Studio 30.0
- jim-nvenc から obs-nvenc に名称変更
- VBRモードで最大ビットレートが機能しない問題を修正

OBS Studio 29.1
- jim-nvenc の P6 または P7 プリセットを使用している際にビットレートを途中で変更しても反映されない制限を緩和
- エラーログの改善
- GPU 変更をした際のエラーが出なくなってたのを修正
- GeForce MX350 バリアントをブラックリストに追加
- GeForce MX450 バリアントをブラックリストに追加

OBS Studio 29.0
-古い世代向けに互換性オプションを追加
-初期値(デフォルト)のプリセットを p6 → p5へ変更
(自分で変更して設定ファイルにp6と指定されてる場合は自動的には変更されない)

OBS Studio 28.1
-NVENC AV1 ハードウェア エンコーダを追加
-NVENCのプリセットを更新

OBS Studio 28.0
-名称からnewを削除
-FFmpeg出力になった場合にログに分かりやすいように変更
obs-ffmpeg: NVENC "(new)" begone · obsproject/obs-studio@21da0b0 · GitHub
-CQPの上限を 30 から 51 に変更
obs-ffmpeg: Set NVENC CQP maximum to 51 · obsproject/obs-studio@9c20ad9 · GitHub
-NVIDIA TeslaでNVENCサポートを追加
-HEVCのNVENCは「最大 Bフレーム」は 0 (普通の方は 2)
-HEVCサポートをNVENCに追加
-Linux用のNVENCブラックリストチェックを追加

OBS Studio 27.2
-ブラックリストにMX450を追加

OBS Studio 27.0
-ロスレスサポート端末のみエンコードされるよう修正

OBS Studio 26.1
-ブラックリストにMX350を追加

OBS Studio 26.0
-上記エラーの翻訳を追加

OBS Studio 25.0.8
-NVENCエラーをわかりやすいようにする為のメッセージ追加

OBS Studio 25.0
-出力モードが詳細の場合に、FFmpeg実装のNVENCを非表示に変更 (混乱を防ぐために)
-出力モードが詳細の場合に、NVENC (new)で再スケーリングをサポート (内部的に古いNVENCにフォールバック)

OBS Studio 23.2
-少数フレームレート(FPS)に設定してた場合のJim-nvnec不具合を修正 (59.94とか)

OBS Studio 23.1
-Quadro P5000でNVENCが表示されない不具合を修正
-同じセッションで最初の出力フレームが誤って次のセッションで表示される不具合を修正
-ブロックしていたアダプタの一部を削除
(23.1現在のブロックされるアダプタ一覧 : 720M , 730M , 740M , 745M , 820M , 830M , 840M , 845M , 920M , 930M , 940M , 945M , 1030 , MX110 , MX130 , MX150 , MX230 , MX250 , M520 , M500 , P500 , K920M)

OBS Studio 23.0
-NVIDIA NVENC H.264 (new)を実装 (Windows 8 以降対応)
-NVENCが利用可能な場合、デフォルトエンコーダをNVENCに変更 (23.0以降にインストールした人)
-出力モードが基本の場合、自動的に新しいNVENC(jim-nvenc)に変更 (23.0以降にインストールした人)
-NVENCが利用出来ないGPUをブロックする機能を実装 (不具合で23.0.1現在ブロックされていない可能性あり)
(ブロックされるアダプタ一覧 : 720M , 730M , 740M , 745M , 820M , 830M , 840M , 845M , 920M , 930M , 940M , 945M , 720A , 730A , 740A , 745A , 820A , 830A , 840A , 845A , 920A , 930A , 940A , 945A , 1030 , MX110 , MX130 , MX150 , MX230 , MX250 , M520 , M500 , P500 , K920M)

OBS Studio 19.0.0 で実装されている NVENC の仕様及び変更点
-defaultプリセットの削除 (defaultの場合、自動的にhqとして扱われます)

OBS Studio 17.0(0.17.0) で実装されている NVENC の仕様及び変更点
-内部エンコーダのネーム変更。(nvenc_h264 → h264_nvenc)

OBS Studio 0.16.0 で実装されている NVENC の仕様及び変更点
-NVENC H.264プロファイルが設定されない問題を修正
-b-fremes設定を追加 (デフォルト値 : 2)

OBS Studio 0.15.0 で実装されている NVENC の仕様及び変更点
-0.14.2で使えなかったレート制御の無損失のバグが修正
-出力モードが基本の場合、1つのコアだけ?を使用していたバグを修正

OBS Studio 0.14.2 で実装されている NVENC の仕様及び変更点
-CBR(固定ビットレート)が正しく動作しないのを修正
-録画時にビットレートを多く使用する問題を修正 (CQP → VBRに変更?)
-プリセット高品質?ビットレートが、50000 → 22000 に変更
-ビットレート上限を増加、90000 → 300000 に変更
-レート制御が変更 今までは「CBR」「VBR」2種だったが「CQP」「無損失」が追加
※無損失は0.14.2では動作しない。0.15.0のリリースで修正済み (1コミット後に修正だった)

OBS Studio 0.14.0 で実装されている NVENC の仕様及び変更点
-Windows 版とLinux(コンパイル必須?)に対応。
-0.12.0 のような Windows 10 必須ということがない。
-NVIDIA ドライバーVer 358.xx以降必須 (コメント情報)
-CBR (固定ビットレート)が動作していない (0.14.2で修正済み)
-プリセット : 既定・高画質・高品質・ブルーレイ・低遅延・低遅延高画質・低遅延高品質
-基本モード名称 : ハードウェア (NVENC)
-詳細モード名称 : NVENC H.264

OBS Studio 0.12.0 で実装されている NVENC の仕様及び変更点
-Windows 10が必須の模様。 (仕様上)
-名称 : NVIDIA NVENC H.264 エンコーダ (Media Foundation)
Windows 10環境を持ち合わせてない為不明。 (情報募集中)
※0.14.0 リリースにより非推奨になった。