以下の内容は OBS Studio 30.1.0 / 30.1.1 / 30.1.2 リリースノートを日本語に訳したものです。
アップデートで変更された内容が気になる場合はご覧ください。
誤字脱字、誤訳などありましたら コメント までお知らせください。
記事投稿日 2024年02月03日 19時、最終更新日 2024年04月06日 08時52分頃
はじめに
リリースノート翻訳の前に
バージョン戻したい人、サードパーティ製プラグイン、テーマを導入してる人向けの情報
バージョンを戻したい場合
アップデートしてバージョンを戻したくなった場合は、GitHubから古いバージョンをダウンロードして上書きインストールしてください。
★バージョン 30.0.2をダウンロードしたい場合
ページを開いて一番下にある「Assets」からダウンロードが出来ます。
Release OBS Studio 30.0.2 · obsproject/obs-studio · GitHub
★それ以外のバージョンがいい場合
ダウンロードしたいバージョンを探して「Downloads」を押してページが切り替わったら一番下にある「Assets」からダウンロードが出来ます。
Tags · obsproject/obs-studio · GitHub
サードパーティ製のプラグインを導入してる場合
バージョン 30.1にプラグインが対応しているか確認してください。
対応していないと問題が発生する可能性が高いです。
Elgato Stream Deckプラグインを導入してる場合
Elgato Stream Deck 6.5 がインストールされてる場合、ソース削除時にクラッシュする問題が発生したので Elgato Stream Deck 6.5.1 以降に更新していない場合はプラグインが読み込まれないように 変更 (Windows環境のみ) されました。
※該当するバージョンがブロックされてる場合、OBSを終了後にログファイルを開くと一番下に Blocked loading of '\streamdeckplugin.dll' 1 time.
と記録されます。
※macOSの場合はプラグインがブロックされてないので、ソース削除時にクラッシュするようです。(情報元)
どちらのOSをお使いの場合でもバージョン 30.1にしてStream Deckが使えなくなった場合はStream Deckのアップデートをしてください。
※アップデートしていないとStream Deck側で「OBSを待機中...」と表示されます。
★Stream Deck アップデート方法 (Windows環境)
1、OBS(バージョン 30.1)を起動してたら終了させる
2、Stream Deck本体画面の「歯車」から「環境設定」を開く
3、「一般」にある「アップデートを確認...」を押す
4、「アップデートをインストール」をクリック
5、起動してきたインストーラーに従いインストールを完了させる
6、OBSを起動して確認する
検索ワード : ストリームデック、StreamDeck
サードパーティ製のテーマを導入してる場合
ソース欄の「目マーク」と「ロック」アイコンがバージョン 30.1でされた変更に対応していないと表示されなくなります。
サードパーティ製のテーマを導入してる人は注意してください。
すぐ対応してるテーマもあるようなので、お使いのサードパーティ製テーマが更新されてるか確認して更新があれば再導入してください。
Themes | OBS Forums
サードパーティ製テーマ | 付属テーマ |
---|---|
対応してない場合 | 正常な場合 |
OBS Studio 30.1.2
2024年04月06日リリース
Release OBS Studio 30.1.2 · obsproject/obs-studio · GitHub
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>重要
このベータ版は Twitch Enhanced Broadcasting Beta ではありません。 このベータ版にはこれらの機能は含まれていません。
Twitch Enhanced Broadcastingの詳細については、以下の発表をご覧ください:
https://blog.twitch.tv/ja-jp/2024/01/08/introducing-the-enhanced-broadcasting-beta/
>注記
NVIDIAユーザーはGPUドライバーを531.61以降に更新する必要がある場合があります。
30.1.2 ホットフィックスの変更点
- 古いドライバー/デバイスでNVENCが失敗する問題を修正 [RytoEX]
- 元に戻しました: 安定版リリースの既定録画フォーマットをfMP4/fMOVに変更 [RytoEX]
30.1.2 ホットフィックスの変更点の補足
リリースノート翻訳を見ても個人的に分かりにくいと思った点に関して補足しています。
・古いドライバー/デバイスでNVENCが失敗する問題を修正 [RytoEX]
古いドライバー/デバイスでNVENCを利用出来るようにする互換性ハックがバージョン 30.1で意図せず壊れてNVENCが利用出来ない問題が発生していました。
以下PRに書いてあった内容を翻訳
(もし間違えてる場合はお知らせください)
474.xxにのみ更新できるKepler デバイスなど、531.61より前のドライバーでスタックしているNVIDIA デバイスのNVENCを修正。
これを意図的に壊したわけではないので、現在使用している互換性ハックを削除するまで修正する必要があります。
我々はある時点でKeplerを正式に廃止する予定であり、そのことについては事前にお伝えする予定です。
・元に戻しました: 安定版リリースの既定録画フォーマットをfMP4/fMOVに変更 [RytoEX]
バージョン 30.1で既定録画フォーマットが「Fragmented MP4/MOV」に変更されましたが「Matroska Video (.mkv)」に戻されました。
以下PRに書いてあった内容を翻訳
(もし間違えてる場合はお知らせください)
Windows Media Player、映画 & テレビ、およびエクスプローラーなどがfMP4ファイルを正しく処理できず頻繁にサポートが必要な状況が発生していた。
Windows Media Playerと映画 & テレビはファイルを正常に再生しますが、再生時間が表示されずアプリケーションはファイルをシークできない。
エクスプローラーは、ファイルの長さ/期間が表示されない (フィールドには設定値がないと表示される)
1年にわたるベータとRCビルドの間どういうわけか発見されませんでした。世界はまだこれに対する準備ができていませんでした。=(
これらの問題をMicrosoftに報告しました。
OBS Studio 30.1.1
2024年03月24日リリース
Release OBS Studio 30.1.1 · obsproject/obs-studio · GitHub
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このベータ版は Twitch Enhanced Broadcasting Beta ではありません。 このベータ版にはこれらの機能は含まれていません。
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>注記
NVIDIAユーザーはGPUドライバーを531.61以降に更新する必要がある場合があります。
30.1.1 ホットフィックスの変更点
- macOS 11でOBS起動時にクラッシュする問題を修正 [PatTheMav/RytoEX]
- 特定のエンコーダでHDRメタデータが欠落していた問題を修正 [derrod]
- メディアソースでリモートストリームのハードウェアデコードが壊れていた問題を修正 [pkviet]
- PCMオーディオを使用したファイルを再多重化すると壊れたファイルを出力するのを修正 [derrod]
- macOS 音声キャプチャ または macOS スクリーンキャプチャ ソースがキャプチャ停止することがある問題を修正 [jcm93]
- Windowsで仮想カメラと32bitゲームキャプチャが失敗する問題を修正 [PatTheMav]
- LinuxでIntel GPUを搭載していないシステムでQSV エンコーダが有効になる問題を修正 [kkartaltepe]
- xdg-dataメタデータの更新をバックポート [GeorgesStavracas]
30.1.1 ホットフィックスの変更点の補足
リリースノート翻訳を見ても個人的に分かりにくいと思った点に関して補足しています。
Windowsしか使ってないので、MacとLinuxに関しては書いてないです。
・特定のエンコーダでHDRメタデータが欠落していた問題を修正 [derrod]
NVENC HEVC/AV1およびソフトウェアAV1 エンコーダを使用してHDRで録画した際にいくつかのmetadetaが無いことが発生していました。
情報元
HDR Metadata Missing · Issue #10363 · obsproject/obs-studio · GitHub
・メディアソースでリモートストリームのハードウェアデコードが壊れていた問題を修正 [pkviet]
リモートストリームをメディアソースで読み込むときに「利用可能な場合はハードウェアデコードを使用する」を有効にしてると読み込めない問題が発生していました。
・PCMオーディオを使用したファイルを再多重化すると壊れたファイルを出力するのを修正 [derrod]
「音声エンコーダ」を「PCM (32-bit float)」を使用してmkvに保存した動画をmp4に再多重化した際に再多重化後のファイルが壊れていて再生できない問題が発生していました。
情報元
Remuxing MKV with PCM produces invalid file · Issue #10384 · obsproject/obs-studio · GitHub
・Windowsで仮想カメラと32bitゲームキャプチャが失敗する問題を修正 [PatTheMav]
Microsoft Visual C++ 2015-2022 Redistributable (x86)がインストールされてない環境に問題が発生していました。
※バージョン 30.1.1にしたらインストールしてなくても大丈夫になっていました。
★仮想カメラ
OBSを新規インストールした際に「仮想カメラ開始」がコントロールドックに表示されない
★ゲームキャプチャ
32bitゲームがキャプチャできない
OBS Studio 30.1
2024年03月13日リリース
Release OBS Studio 30.1 · obsproject/obs-studio · GitHub
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このベータ版は Twitch Enhanced Broadcasting Beta ではありません。 このベータ版にはこれらの機能は含まれていません。
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>注記
NVIDIAユーザーはGPUドライバーを531.61以降に更新する必要がある場合があります。
30.1 新機能
- RTMP経由のHEVCでHDRを有効化 [nquah]
- 画像スライドショーソースをリワーク [Lain-B]
- リワーク(作り直し)された画像スライドショーソースはファイルを非同期で読み込みすべての画像を表示する前にスライドショーがループする問題を修正します。 既存の画像スライドショーソースを新しいバージョンに変更するにはソースを再作成する必要があります。 既存の画像スライドショーソースは引き続き以前と同様に機能します。
- Windowsのウィンドウ/ゲームキャプチャに音声キャプチャオプションを追加 [derrod]
- Windowsのゲームキャプチャに乗算済みアルファオプションを追加 [jpark37]
- バウンディングボックスに自動クロップのオプションを追加 [derrod]
- HDRトーンマッピングフィルタにSDR用のmaxRGBトーンマッパーを追加 [jpark37]
- 配信および録画出力にGPUリスケーリングオプションを追加 [derrod]
- CoreAudio入力デバイスのチャンネル選択を追加 [PatTheMav]
- macOSにキャプチャカードデバイス ソースタイプを追加 [PatTheMav]
- mpegtsのマルチ音声トラックサポートを有効にしました [pkviet]
- VA-APIにAV1サポートを追加 [nowrep]
- WebRTC/WHIP出力にAV1サポートを追加 [Sean-Der]
- 映像キャプチャデバイス (PipeWire) ソースタイプを追加 [GeorgesStavracas]
30.1 変更点
- Elgato HD60 X Rev.2のHDRサポートを追加 [FBirth]
- テーマデータの検索パスを追加 [derrod]
- Luaネイティブライブラリの検索パスにLuaスクリプトの場所を追加 [Smartkin]
- Windows および macOS のPython 3.11サポートを追加 [PatTheMav]
- obs-websocketをバージョン5.4.0に更新 [tt2468]
- 基本モードのリプレイバッファ設定の改善 [gxalpha]
- 高ビットレート/大容量録画用にUIでより大きな単位に切り替え [derrod]
- ロックされたシーンアイテムに変換の貼り付けを無効にしました [cg2121]
- シーンアイテムがロックされている場合に変換の編集を無効にしました [cg2121]
- Windows 7およびUbuntu 20.04のNVENCフォールバックを削除 [derrod]
- (fragmented) MP4/MOVのPCMオーディオに対応 [derrod]
- 安定版リリースの既定録画フォーマットをfMP4/fMOVに変更 [derrod]
30.1 バグ修正
- Windowsの仮想カメラをアプリがYUY2として使用した場合にクラッシュする問題を修正 [vico-shang]
- Windowsで実行時にPythonをロードする際のクラッシュを修正 [PatTheMav]
- 画像スライドショーでファイルのないディレクトリを追加するとクラッシュする問題を修正 [notr1ch]
- 特定の設定でWHIPサーバーに配信しようとするとmacOSでクラッシュする問題を修正 [RytoEX/Sean-Der]
- WebRTC/WHIPで配信しようとしたときのクラッシュを修正 [CrackThrough]
- シーンコレクションを切り替えるときにLuaスクリプトでクラッシュする可能性があった問題を修正 [exeldro]
- WHIP出力で発生する可能性があったクラッシュを修正 [Aleksbgbg]
- macOS スクリーンキャプチャソースを追加する際のデッドロックを修正 [PatTheMav]
- ドッキングされたブラウザパネルによってOBSが閉じられる問題を修正 [WizardCM]
- macOSの仮想カメラでCPU使用率が高くなる問題を修正 [jcm93]
- macOSのプロパティビューでチェックボックスの位置ずれを修正 [nikola3211]
- 音声トラック1の音声が他のトラックとオフセット/非同期になる問題を修正 [derrod]
- HiDPIディスプレイでVSTウィンドウのサイズが正しくない問題を修正 [xlinshan]
- 編集可能なリストのUI要素の背景色が正しくない問題を修正 [tuduweb]
- カーソルのリサイズがアイテムの変換を反映するように修正 [BGM99]
- macOSでネットワークドライブで接続されたディスク容量レポートを修正 [PatTheMav]
- セーフモードでシーンコレクションからサードパーティのトランジションが削除される問題を修正 [derrod]
- FlatpakパッケージでQSVを使用できない問題を修正 [twelho]
- カスタム出力 (FFmpeg)で音声トラックのタイトルが設定されない問題を修正 [tuduweb]
- macOSのExFATおよびFAT32ボリュームのディスク空き容量の計算に関する問題を修正 [PatTheMav]
- macOSのディスク空き容量の計算がFinderの値と一致しない問題を修正 [jcm]
- 削除されたソースのシーンが正しくログに記録されない問題を修正 [exeldro]
- macOSのマイク許可プロンプトを明確化 [jcm]
- Fragmented MOV/MP4のツールチップが表示されない問題を修正 [shiina424]
- 音声メーターの背景が透明になり視覚的なアーティファクトが発生する問題を修正 [fzwoch]
- ドックのリセット確認メッセージボックスのはい/いいえボタンが翻訳されていなかった問題を修正 [shiina424]
- 再多重化ダイアログが複数回使用できない問題を修正 [RytoEX]
30.1 変更点の補足
リリースノート翻訳を見ても個人的に分かりにくいと思った点に関して補足しています。
Windowsしか使ってないので、MacとLinuxに関しては書いてないです。
NVIDIA ドライバー
バージョン 30.1以降でNVENCを動作させるにはNVIDIA ドライバー 531.61 (2023年4月13日リリース) 以降が必要になりました。
※補足 : 前に必要バージョンが変わったのはバージョン 29.1 (2023年5月3日リリース) 以降で、NVIDIA ドライバー 522.25 (2022年10月12日リリース) 以降が必要でした。
表示されるメッセージ
「インストールされている NVIDIA ドライバー はこの NVENC バージョン をサポートしていないので ドライバーを更新 してみてください。」
ドライバー更新方法は以下の記事で解説しています。
【OBS Studio】 NVENC について - すたいるのOBS情報メモブログ
★もしNVIDIA ドライバーのバージョンが要求(531.61)より低い場合
GPUが古い世代なので、どちらかをお試しください。
・「映像エンコーダ」を「NVENC」以外に変更
・バージョン 30.0.2 に戻す
新機能
・RTMP経由のHEVCでHDRを有効化 [nquah]
enhanced-rtmpに対応してる場合
この機能は現在YouTubeのみでサポートされている模様
obs-outputs: Enable HDR for HEVC over RTMP · obsproject/obs-studio@14db148 · GitHub
★以下のような設定
※もし間違えてたら教えてください。
・「設定」→「配信」
「サービス」を「YouTube - RTMP」
・「設定」→「出力」
「映像エンコーダ」を「HEVC」
・「設定」→「詳細設定」
「カラーフォーマット」を「P010 (10-bit, 4:2:0, 2 planes)」
「色空間」を「Rec.2100 (PQ)」
・画像スライドショーソースをリワーク [Lain-B]
リワーク(作り直し)された画像スライドショーソースはファイルを非同期で読み込むようになりました。
情報元
Rework slideshow (slideshow mk2) by Lain-B · Pull Request #10088 · obsproject/obs-studio · GitHub
★新しい画像スライドショーを利用するには
新しく「画像スライドショー」ソースを作成してください。
※既に画像スライドショーがある人は新しく作成しないと以前の制限付き画像スライドショーになるのでお気をつけください。
★バージョン 30.0.2まで
表示出来る画像の枚数に400MBという制限(この容量制限は画像のファイルサイズではない)がありました。
制限があったので追加した画像が全て表示されない症状がありました。
どうしてこのような制限があったか
Lainのpatreon記事に説明があるので、気になる人は見ても良いかも。
OBS Studio News: 30.1 Beta is out! | Patreon
・Windowsのウィンドウ/ゲームキャプチャに音声キャプチャオプションを追加 [derrod]
「デスクトップ音声」を無効にした場合に「ウィンドウキャプチャ/ゲームキャプチャ」の音声を取得するにはバージョン 30.0.2までは「アプリケーション音声キャプチャ (ベータ版)」ソースを使用する必要がありました。
今回追加された「音声をキャプチャ (ベータ版)」を使用するとソースを2つ用意しなくても1つで大丈夫になりソース欄が少しすっきりします!
※Macの人は「macOS スクリーンキャプチャ」が似たような機能です。
この機能を追加することになった背景
Lainのpatreon記事に説明があるので、気になる人は見ても良いかも。
OBS Studio News: 30.1 Beta is out! | Patreon
バージョン 30.1以降 (ソースが1つでいい)
バージョン 30.0.2まで (ソースが2つ必要)
★「音声をキャプチャ (ベータ版)」利用時の注意点
・注意点1
「アプリケーション音声キャプチャ (ベータ版)」と同じ機能なので定期的に音声にノイズが発生すると思います。
ノイズはWindows側のバグみたいなので、Microsoftが修正しない限り解消しません。
「アプリケーション音声キャプチャ (ベータ版)」のノイズに関する情報元
https://github.com/obsproject/obs-studio/issues/8064#issuecomment-1812898207
https://github.com/obsproject/obs-studio/issues/8064#issuecomment-1874021475
・注意点2
このオプションを利用した「ウィンドウキャプチャ/ゲームキャプチャ」を「参照」で同じシーンに「複製」すると音声が2倍(2重)になります。(仕様)
※「参照」で「複製」は「ソースをコピー」して「貼り付け (参照)」のこと。
もし同じシーンに「参照」で「複製」をする必要がある場合はこのオプションは利用せずに今までのそれぞれソース追加する方法をすると回避が可能です。
※ちなみに参照で複製した際に音声が2倍になる症状(仕様)は他のソース「VLC ビデオソース」「ブラウザ(OBSで音声を制御する)」「メディアソース」でも発生します。
情報元 : Reference copies of sources with audio increase audio volume · Issue #10325 · obsproject/obs-studio · GitHub
・Windowsのゲームキャプチャに乗算済みアルファオプションを追加 [jpark37]
ゲームキャプチャ動作をDWM合成動作と一致させることができます。
・バウンディングボックスに自動クロップのオプションを追加 [derrod]
バウンディングボックスからはみ出た部分をクロップできるように。
★変換ウィンドウで変更してる部分
バウンディングボックスの種類 : 境界の外側に合わせる
・配信および録画出力にGPUリスケーリングオプションを追加 [derrod]
バージョン 30.0.2までは何らかの理由で異なる解像度で配信および録画をする必要がある場合に「出力をリスケールする」を利用するとエンコーダに出力する前にCPUを使用して各ビデオフレームをスケーリングしていたので、CPU負荷が大幅に発生していました。
※CPU負荷以外にも綺麗にリスケールされなかったりNVENCがFFmpeg実装にフォールバックする仕様もありました。
今回の変更により綺麗にリスケールされてNVENCもFFmpeg実装にフォールバックしないようになりました。
情報元
UI: Implement GPU scaling options by derrod · Pull Request #10091 · obsproject/obs-studio · GitHub
・mpegtsのマルチ音声トラックサポートを有効にしました [pkviet]
「設定」→「配信」で「カスタム...」にしてmpegts出力(SRT または RIST)を使用した際にマルチ音声トラックが使えるように。
SRT/RISTに関して知りたい場合
Wiki - Streaming With SRT Or RIST Protocols | OBS
SRT Protocol Streaming Guide | OBS
RIST Protocol Streaming Guide | OBS
変更点
・テーマデータの検索パスを追加 [derrod]
テーマ作成してる人が居たら下記ページを参照
情報元
UI: Add theme data search paths by derrod · Pull Request #9622 · obsproject/obs-studio · GitHub
・基本モードのリプレイバッファ設定の改善 [gxalpha]
チェックをつけないとリプレイバッファの設定が見えなかったのがチェックをしなくても表示されているように変更 (スクロールが必要だけど)
バージョン 30.1以降
バージョン 30.0.2まで
・高ビットレート/大容量録画用にUIでより大きな単位に切り替え [derrod]
統計ウィンドウで出力データの合計とビットレートの単位が変更されました。
出力データの合計は1024MiB以上の数字がGiBと表示されるように変更
ビットレートは10,000kb/s以上の数字がMb/sと表示されるように変更
バージョン 30.0.2まで | バージョン 30.1以降 |
---|---|
・ロックされたシーンアイテムに変換の貼り付けを無効にしました [cg2121]
バージョン 30.0.2まではロックされたソースに「変換の貼り付け」が出来ましたが、それが出来なくなりました。
・シーンアイテムがロックされている場合に変換の編集を無効にしました [cg2121]
バージョン 30.0.2まではソースがロックされていても「変換の編集...」にアクセスが出来ていましたが出来なくなりました。
どうしてこのような変更をしたのかの説明
https://github.com/obsproject/obs-studio/issues/10424#issuecomment-2017593243
※気になる人は見ても良いかも。
・Windows 7およびUbuntu 20.04のNVENCフォールバックを削除 [derrod]
Windows 7およびUbuntu 20.04はサポートされなくなったので削除
・安定版リリースの既定録画フォーマットをfMP4/fMOVに変更 [derrod]
バージョン 29.1からプレリリースビルド(ベータ版)を実行した人は録画フォーマットが「Matroska Video (.mkv)」から「Fragmented MP4/MOV」に変更されてましたが、バージョン 30.1よりリリースビルドも変更されました。
★録画フォーマットが変更される例
新規プロファイルを作成 (初めてOBSを導入した場合も含む)
※バージョン 29.1以降に作成(使用)したプロファイルは録画フォーマットがプロファイルに(basic.ini)に記録されてるのでそれが引き続き使用されます。
・バージョン 30.1以降の既定録画フォーマット
Linux/Windows → Fragmented MP4
macOS → Fragmented MOV
・バージョン 30.0.2までの既定録画フォーマット
Linux/Windows/macOS → mkv
Fragmented形式はすべてのプレイヤー/エディタで互換性ある訳ではないので、何か問題が発生した場合は「ファイル → 録画の再多重化」で変換してください。
★Fragmented形式を再生できるソフト
「VLC media player」
https://www.videolan.org/vlc/index.ja.html
互換性がない影響で発生する症状
※動画の長さ(時間)が出なかったり、シーク(スキップ/巻き戻し/早送り)が出来なかったりする症状が発生します。
・エクスプローラー (動画の長さが出ない)
・映画 & テレビ (シークが出来ない)
・メディア プレーヤー (シークが出来ない、LIVEマークっぽいのが出る)
・フォト (シークが出来ない、動画時間が凄いとんでもない数字に)
・Windows Media Player (シークが出来ない)
バグ修正
・ドッキングされたブラウザパネルによってOBSが閉じられる問題を修正 [WizardCM]
バージョン 30.0にも対策がありましたが、ページの読み込みが完了した後に実行されるコードに対してのみ機能するだけで解決がしてなかったようです。
今回の変更で特定のサードパーティ製ブラウザドックから window.close()
がすぐ呼び出されてもOBSウィンドウを閉じないようにしたようです。
・音声トラック1の音声が他のトラックとオフセット/非同期になる問題を修正 [derrod]
複数の音声トラックを使用した際に音声トラック1が他のトラックと同期していない問題がかなり前からありました。
・HiDPIディスプレイでVSTウィンドウのサイズが正しくない問題を修正 [xlinshan]
DPIが120%とかだったりするとVSTウィンドウを開いた際に白い部分がありました。
どんな感じかはPRに添付されてる画像を見て下さい。
obs-vst: Fix incorrect VST window size on HiDPI display by xlinshan · Pull Request #8393 · obsproject/obs-studio · GitHub
・カーソルのリサイズがアイテムの変換を反映するように修正 [BGM99]
シーンアイテムを回転または反転すると、カーソルが正しく表示されてなかったようです。
どんな感じかはPRに添付されてる画像を見て下さい。
UI: Fix the resize cursor with respecting the item transformation by BGM99 · Pull Request #7910 · obsproject/obs-studio · GitHub
・セーフモードでシーンコレクションからサードパーティのトランジションが削除される問題を修正 [derrod]
セーフモードでOBSを起動して閉じた後に通常モードで起動するとサードパーティのプラグインによって追加されたトランジションが削除されていたようです。
★発生するプラグイン例
・move-transition
・Fragmented MOV/MP4のツールチップが表示されない問題を修正 [shiina424]
録画フォーマットをFragmented形式にした際に録画フォーマットにカーソルを合わせてもツールチップが表示されなかった。
★Fragmented MP4にした場合 (出力モード「詳細」で撮影)
★Fragmented MOVにした場合 (出力モード「基本」で撮影)
・ドックのリセット確認メッセージボックスのはい/いいえボタンが翻訳されていなかった問題を修正 [shiina424]
ドックのリセット確認時のメッセージボックス「はい/いいえ」が翻訳されてませんでした。
バージョン 30.1以降
バージョン 30.0.2まで
・再多重化ダイアログが複数回使用できない問題を修正 [RytoEX]
バージョン 30.0では再多重化が完了した場合に、次のファイルを追加する ... が表示されない問題がありました。
今回の修正によりその問題が解決されました。
30.1 リリースノートに書かれてない変更点
リリースノートには書かれてない変更点を書いています。
私が気になるやつのみ書いています。
完全に自分用のメモなので書いてる内容はそこまで詳しく書いてないです。
・依存関係の更新
※バージョン 30.0との比較
※一部のみ掲載 (気になる人は obs-deps を見て下さい)
Qt(macOS/Windows) : 6.5.3 → 6.6.1(beta1~beta2まで) → 6.6.2(beta3以降)
FFmpeg : 6.0 → 6.1.1
Curl(Windows) : 8.4.0 → 8.5.0
nv-codec-headers(Windows) : 12.0.16 → 12.1.14.0
※nv-codec-headers変更によりドライバー要求が522.25→ 531.61に変更
・依存関係の更新で削除されたファイル (Windows)
bin/64bit/libmbedcrypto.dll bin/64bit/libmbedtls.dll bin/64bit/libmbedx509.dll bin/64bit/libsrt.dll
・依存関係の更新で追加されたファイル (Windows)
bin/64bit/srt.dll
・音声モニタリングに設定してるデバイスの追跡
「設定」→「音声」で「モニタリングデバイス」を「既定」にしてる場合にWindowsの出力デバイスを変更すると追跡されなかったのが修正
※今までは追跡されなかったので、OBSを再起動しないと音声モニタリングが機能しなかった。
・ディスプレイプライマリをログに追加
・Macモデル識別子をログに追加
サポート用に。
情報元
libobs: Log Mac model identifier by jcm93 · Pull Request #10078 · obsproject/obs-studio · GitHub
・最後に使用した出力解像度をシーンコレクションに保存
まだ追加されていない #9910 用
・スクリーンショットには通常のソース幅を利用する
クロップ/パッドなどを使用してソースサイズを変更するとスクリーンショットのサイズがトリミングされてた模様
・関心領域 (ROI)
バックエンドに関心領域 (ROI)サポートが追加されました。
追記 (2024年3月16日 10時半頃)
プラグインでテストすることが可能
OBSのウェブサイトからも入手できるようになったようです。
The OBS encoder region of interest plugin is now also available on the @OBSProject website: https://t.co/KpIan3WlEx
— Dennis S. (@der_rod) 2024年3月15日
Only works with 30.1 and newer!
追記 (2024年2月5日 23時頃)
プラグインでテストすることが可能
Releases · derrod/obs-roi-ui · GitHub
・ホットキー項目のナレーター
今まではホットキー項目の名称が読み上げられなかったのが、読み上げられるように。
バージョン 30.1以降 (音声が流れます)
youtu.be
バージョン 30.0.2まで (音声が流れます)
youtu.be
・ロールアウトシステム (macOS)
Sparkleを使用したmacOS向けのアップデートに「段階的グループ ロールアウト」(段階的ロールアウト間隔)機能が使用されるようになりました。
これは通知を1日間隔で7つのグループに分割されているようです。
これによりすべてのmacOSユーザーがアップデート通知を受け取る前に重大な問題を発見出来る可能性があります。
導入の背景
バージョン 30.0.1では重大な問題あったため、その日のうちにバージョン 30.0.2ホットフィックスを提供する必要がありました。
当時macOSでのアップデートを段階的に展開できないか検討していたようです。
情報元
CI: Use phased group rollouts for Sparkle stable channel updates by RytoEX · Pull Request #10354 · obsproject/obs-studio · GitHub
※Windowsにもロールアウトシステムがバージョン 29.1以降実装されています。
OBS Studio 29.1 is out! And new rollout system. | Patreon