この記事は「OBS Studio」に実装されてるけど、分かりづらい(見つけづらい)と思った設定部分を紹介します。
項目が多く探すのが大変だと思うので、今後個別に記事を分けると思います。
※内容は「OBS Studioの分かりづらい設定紹介」を移転しました。
記事投稿日 2021年10月06日、最終投稿更新日 2024年02月21日 02時00分頃
- はじめに
- OBS で困ったことがあった場合
- ソースの扱いに関して
- OBS Studio には未実装だけど、対応できる機能に関して
- 基本的なOBS Studioの使い方など
- OBSを起動したら勝手に音が流れる
- ブラウザソースの音を音声ミキサーで管理したい
- プレビュー画面上で出来る事
- OBS Studio起動後に音量が下がる(小さくなる)
- マイク音声/デスクトップ音声が認識されない
- ドラッグアンドドロップでソースを追加
- 映像に黒枠(不要な部分)がある
- 時間が経つと音ズレしてくる
- 配信に遅延(ディレイ)をつけたい
- マイクを複数入力させたい
- 配信/録画でOBS Studioの設定を分けたい
- マイクデバイスは認識されてるのにマイク音声が入らない
- OBS Studioの音声ミキサー部分の音量調整(バランス)について
- 本体画面のミキサーで音(ゲージ)の反応はあるのに、配信/録画に音がない
- ミキサーに表示された邪魔な音量ゲージを消す方法
- 音声がズレる(遅延/遅れる/音ズレ) (Windows環境限定)
- 画面キャプチャ及び、追加したソースを「特定領域でキャプチャ」する方法
- インターレース解除をしたい
- aviで保存したい
- 録画したファイルが再生出来ない
- OBS Studioで録画したファイルはどこに保存されるの?
- 追加したテキストソースの文字が潰れて(ぼやけて)汚い
- 勝手にエラーもなく出力が停止される
- メディアソース、映像キャプチャデバイスの音声を聞きたい
- OBS Classicにあったこの機能はどこ?
- OBS Studioから搭載された便利な機能
はじめに
※記事に情報を掲載するにあたり細心の注意を払っておりますが、それらの情報の正確性、有用性、安全性について、また最新であるか、あるいはご利用の目的にそったものであるかについて保証出来ません。
OBS で困ったことがあった場合
下記記事で色々対処法を掲載しています。
OBS Studio に関するメモ - すたいるのOBS情報メモブログ
ソースの扱いに関して
OBS Studioの映像ソースの扱いについて - KILINBOX
OBS Studio には未実装だけど、対応できる機能に関して
プラグインなどで対応(対処)出来る事に関して
※予期せぬ不具合が発生する場合もあるのでご注意下さい。
★スクリプト機能
Scripts | OBS Forums
★プラグイン (下記に記載してるプラグイン以外にも沢山あります!)
OBS Studio Plugins | OBS Forums
◆NDIを使いたい
DistroAV - Network Audio/Video in OBS-Studio using NDI technology | OBS Forums
◆録画するソースを指定したい
Source Record | OBS Forums
◆シーンやソース・フィルタをコピーする
異なるシーンコレクション間で複製、JSONファイルとして保存するして他人に共有することも可
Source Copy | OBS Forums
この記事を書く為に使用したOBS Studioのバージョン
OBS Studio 30.1 (画像はちょっと古いので入れ替えてる途中)
※macOS版はWindows版より遅れることがあるので、一部記載機能がない場合もあり。
基本的なOBS Studioの使い方など
OBSを起動したら勝手に音が流れる
★ソースがある場合
該当のソースを削除して音が消えるかお試しください。
★全くソースを追加していない場合(1)
メニューバーの「ドック」→「カスタムブラウザドック…」も確認してみてください。
もしなにかドックが追加されてる場合は、ゴミ箱アイコンをクリックして一度削除してください。
★全くソースを追加していない場合(2)
別のシーンに追加している「ブラウザ」ソースが原因の可能性があります。
「ブラウザ」ソースは初期では目マークで表示を消しても動作するようになっています。
下記手順でシーン変更した際にシャットダウンするようにすることができます。
★手順
1、ブラウザのプロパティを開く
2、スクロールして「表示されていないときにソースをシャットダウンする」にチェックをする。
※複数のシーンで使用する場合はチェックしないことをおすすめします。
3、プロパティを閉じる。
ブラウザソースの音を音声ミキサーで管理したい
ブラウザソースのプロパティを変更する事で可能です。
詳しくは下記記事にも書いてるので、合わせてご覧ください。
【OBS Studio】 ブラウザソース について - すたいるのOBS情報メモブログ
★手順
1、音声ミキサーで音量調整したいブラウザのプロパティを開く
2、「OBSで音声を制御する」にチェック
3、一旦音が聞こえなくなる
4、「音声ミキサー」で「オーディオの詳細プロパティ」を開く
5、「音声モニタリング」を変更する。
★「OBSで音声を制御する」不具合情報
※別記事にも書いてますが、こちらにも
「OBSで音声を制御する」オプションを利用した際にOBS Studioを最小化するとブラウザの音声が変になることがあります。
※変なのは、ノイズ、ブツブツ、ビリビリ、バチバチ、ロボット、音飛び、Nightcoreみたいな感じです。
最小化しなければ発生しないので最小化した際は注意してください。
※最小化を辞めても音声が正常に戻るのに少し時間がかかります。
★不具合の情報元
Audio Crackle when browser source is set to "Control audio via OBS" / New: Same for Media Sources with instant sounds · Issue #406 · obsproject/obs-browser · GitHub
OBS Feature Browser "control audio via OBS" on a Browser source Bug · Issue #7588 · obsproject/obs-studio · GitHub
プレビュー画面上で出来る事
・プレビューをロック (シーンアイテムの移動を全てロック)
・プレビュー有効化 (チェックを外すと無効化に出来ます)
・Shiftキー : ソース縦横比を無視して大きさを編集
・Ctrlキー : 端にスナップさせずにソース移動 (macOSの場合は Commandキー)
・Altキー : クロップ (macOSの場合は Optionキー)
ソースを回転/数値単位で移動させたい (自由に)
バージョン 28.0以降
プレビューに回転ハンドル(英語 : rotation handle)が追加されました。
UI: Add scene item rotation handle · obsproject/obs-studio@580ebcc · GitHub
変換ウィンドウを出さなくても回転ができます!
バージョン 27.2.4まで
ソースを右クリックして「変換 → 変換の編集…」を開きます
回転は「回転」で自由に変更できます。
数値単位は「位置」で変更できます。(クロップ数値はその下)
OBS Classicでは数値単位で調整出来なかったので、非常に便利になっています。
検索ワード : 回転 / レイアウト / 微調整 / 数値単位 / 位置調整 / シーン編集 / ソース編集
OBS Studio起動後に音量が下がる(小さくなる)
Windows側(OS)のサウンド設定を変更して解消するかお試しください。
★手順
1、Windowsキー + Rキーを押す。
2、「mmsys.cpl」と入力し「OK」をクリック。
3、「通信」タブを開く。
4、「何もしない」に変更する。
検索ワード : 音小さくなる / デスクトップ音声 / システム音量 / 起動後音 / 音量小さくなる / 音下がる
マイク音声/デスクトップ音声が認識されない
★不具合情報 2022年3月3日追記
発生内容 : デスクトップ音声(音声出力キャプチャ)が動作しない
発生するOBSバージョン : 27.2.0 (Windows版)
発生環境 : Windows 8.1 / サポートが終了してるバージョンのWindows 10
修正方法 : 27.2.1以降にアップデートする。
※Windows 10の古いバージョンには修正が適用されてないのでOSアップデートしてください。
★ミキサーの音声ゲージが反応しない場合
以下の症状になっていないかを確認してみてください。
1、そもそも選択しているデバイスが間違えている。
グローバル音声の場合は「設定 > 音声」を確認 / ソース追加の場合は、プロファイルで「デバイス」が大丈夫か確認
2、「設定 > 音声」で「プッシュツートーク」を利用している。
プッシュツートークを使う場合はホットキー設定が必要です。
3、「音量ミキサー」でOBS Studioの音量が小さい/またはミュートしている
Windows環境では「音量ミキサー」でOBS Studioの音量を変更していると「デスクトップ音声」が入らなくなります。
上記対処法を試しても治らない場合、サウンドドライバーの再インストールをお試し下さい。
※音声ゲージは動いてるけど、音声モニタリング(オーディオの詳細プロパティ)が出来ない場合は「詳細設定」の「音声モニタリング」デバイスを確認してみてください。
ドラッグアンドドロップでソースを追加
バージョン 0.16.0以降のバージョンをお使いの場合は、ドラッグアンドドロップでソースを追加することができます。(OBS Classicは不可)
注 : 管理者権限でOBS Studioを起動している場合はこの機能は使用出来ません。
追加できる拡張子一覧
※バージョン 27.0未満では大文字の拡張子はドラッグアンドドロップに対応していません。
★.url, .lnkの場合
※バージョン 28.0以降
ファイルをOBSにドラッグアンドドロップ
★URL/Webリンクの場合
※バージョン 25.0以降
URLをOBSにドラッグアンドドロップ
★HTMLファイルの場合
※バージョン 20.0以降 ブラウザソースがある場合のみ
htm / html
★テキストファイルの場合
※バージョン 0.16.3以降
txt / log
★画像の場合
bmp / gif / jpeg / jpg / jxr / png / tga / webp
※webp/jxrはバージョン 28.0以降
※jxrはWindowsのみ
★メディアの場合
3ga / 669 / a52 / aac / ac3 / adt / adts / aif / aifc / aiff / amb / amr / aob / ape / au / awb / caf / dts / flac / it / kar / m4a / m4b / m4p / m5p / mid / mka / mlp / mod / mpa / mp1 / mp2 / mp3 / mpc / mpga / mus / oga / ogg / oma / opus / qcp / ra / rmi / s3m / sid / spx / tak / thd / tta / voc / vqf / w64 / wav / wma / wv / xa / xm / 3g2 / 3gp / 3gp2 / 3gpp / amv / asf / avi / bik / crf / divx / drc / dv / evo / f4v / flv / gvi / gxf / iso / m1v / m2v / m2t / m2ts / m4v / mkv / mov / mp2 / mp2v / mp4 / mp4v / mpe / mpeg / mpeg1 / mpeg2 / mpeg4 / mpg / mpv2 / mts / mtv / mxf / mxg / nsv / nuv/ ogg / ogm / ogv / ogx / ps / rec / rm / rmvb / rpl / thp / tod / ts / tts / txd / vob / vro / webm / wm / wmv / wtv
映像に黒枠(不要な部分)がある
OBS側の解像度設定とキャプチャ元(例えばゲーム)の解像度が合わない場合に発生します。
「設定 → 映像」の解像度とアスペクト比を確認してみてください。
※バージョン 25.0以降にアスペクト比表記が実装
「基本 (キャンバス) 解像度」と「出力 (スケーリング) 解像度」アスペクト比が合わない場合変な出力になります。(16:9が一般的です)
時間が経つと音ズレしてくる
お使いのパソコンとOBS Studioのサンプルレートを確認してみてください。
サンプルレートが違う場合、音ズレが発生することがあります。
配信に遅延(ディレイ)をつけたい
「設定」→「詳細設定」にある「遅延配信」で有効にできます。(初期値はOFF)
検索ワード : ディレイ / delay / 配信遅延 / 遅延 / 20秒遅延
マイクを複数入力させたい
「設定 → 音声」で「マイク音声デバイス」を複数指定する事で複数仕様することができます。
注 : マイクが1つしかないのに、複数指定はしないように!(音が二重になります。)
※OBS Classicでは複数のマイクは使えません。この機会にアップデートしましょう!
※Windows 10でマイクの音声入力が出来ない場合、プライバシー設定確認。
配信/録画でOBS Studioの設定を分けたい
設定は、分けれます!下記手順を元に設定を行ってみて下さい。
メニューバーの「プロファイル」→「新規」で作成して「プロファイル」で切り替えます。
プロファイルでは「配信」「出力」「映像」「ホットキー」などが新たに設定できます!
マイクデバイスは認識されてるのにマイク音声が入らない
Windows 10の場合は下記症状になっていなかを確認してみてください。
Windows 10 April 2018 Update環境にてOBSを利用する上での注意点 - OBS Japanブログ
OBS Studioの音声ミキサー部分の音量調整(バランス)について
公式サイト(英語)に詳しく書かれています。
Audio Mixer Guide | OBS
Audio Mixer Technical Details | OBS
マイク音声 : 赤色から黄色に近いほど良いです。
デスクトップ音声 : マイク音声よりは小さくなるように (緑色辺り)
小さくしすぎると、配信に音が聞こえなくなるので注意。(例 : -20db以上)
本体画面のミキサーで音(ゲージ)の反応はあるのに、配信/録画に音がない
「音声トラック」を利用していたりしませんか?
「オーディオの詳細プロパティ」の「トラック」のチェックを確認してください。
「音声ミキサー」で右クリックして「オーディオの詳細プロパティ」
ミキサーに表示された邪魔な音量ゲージを消す方法
不要な音量ゲージはバージョン 20.1より消せるようになりました。
方法は2種類あります。お好きな方で。
1、ソースを右クリックして「ミキサーから非表示」を選択
2、音声ミキサーで右クリックして「非表示」を選択
※バージョン 30.0以降のWindows版は「映像キャプチャデバイス」で利用可能/選択されている音声デバイスがない場合は音声ミキサーに表示されないようになりました。
音声がズレる(遅延/遅れる/音ズレ) (Windows環境限定)
※デバイス自体の音声に遅延を設定する方法「同期オフセット」はページ真ん中ぐらいに記載しています。そちらを確認してみてください。
一部Windows環境下で発生するこの症状を解消するには…
1、OBS Studio本体画面にある「ミキサー」から該当のデバイス上で「右クリック」して「プロパティ」画面を開く。
2、「プロパティ」を開いたら「デバイスのタイムスタンプを使用」のチェックを外す。
macOSにはこの設定は存在しないので気をつけてください。
検索ワード : デスクトップ音声 / 遅延 / 遅れる / ズレる / 音ズレ / 解消 / Windows環境
画面キャプチャ及び、追加したソースを「特定領域でキャプチャ」する方法
バージョン 0.14.0 より実装されたクロップに関して簡単に。
ソースを追加後、赤枠が表示された状態で「下記キー」を押しながら「赤枠の四隅の部分」をクリックしてソースを縮めると「クロップ」ができます。(切り取り)
Windowsの場合
「Altキー」を押しながら、ソースの赤枠の丸い部分(四角)をドラッグする
macOSの場合
「Optionキー」を押しながら、ソースの赤枠の丸い部分(四角)をドラッグする
※プレビュー画面でのクロップの注意点※
バージョン 21.0までは「画面に合わせる」をすると動作しません。再度クロップが必要な場合は「変換」→「リセット」してください。(この際に「スタジオモード」を使うと便利)
もし「画面に合わせる」をした後にクロップを微調整したい場合は、該当ソースを右クリック後に「変換」→「変換の編集…」で変換画面開き画面下部にある「クロップ数値」を変更します。
※OBS Classicに搭載されていた特定範囲を簡単にキャプチャする方法は現時点では未実装です。実装されるまでの間はこの方法で対応して下さい。(優先度低いので、実装時期は未定)
検索ワード : 切り取り / 不要な部分 / 余計な部分 / クロップ / 特定領域 / 特定範囲 / 範囲指定 / トリミング / 部分指定
画面キャプチャ及び、追加したソースを「特定領域でキャプチャ」する方法 (2)
追加したソースを右クリックして「フィルタ」から「クロップ/パッド」を利用する。
値を手動入力もしくは、マウスホイールで調節します。
ただしこの方法の場合、プレビュークロップと違い少し面倒くさいです。
「特定領域キャプチャ」方法の注意点
「フィルタ」の「クロップ/パッド」はソースを既存追加した場合にも範囲が引き継がれます。
「プレビュークロップ」はソースを既存追加しても範囲が引き継がれません。
用途次第で2つを使い分けると、便利です。
インターレース解除をしたい
対応するソースでない場合には表示されません。
下記ソースは対応をしているので、右クリックをして「インターレース解除」を選択。
「映像キャプチャデバイス」「メディアソース」「VLC ビデオソース」などが対応。
aviで保存したい
OBS Studioなら「avi」で録画ができます。
出力モード「基本」にして「無損失品質、ファイルサイズ特大」にします。
変更時に注意書きがありますが、ファイルサイズがかなり大きいので注意してください!
※カスタム出力 (ffmpeg)だと更に高度にできますが、難しいのでここでは紹介しません。
録画したファイルが再生出来ない
録画フォーマットを「flv」または「mkv」で録画をしましたか?
標準の再生プレイヤーでは再生が出来ないので、対応プレイヤー「VLC media player」などを導入すると再生することができます。
またOBS Studio側でmp4に変換する事も可能です。
メニューバーの「ファイル」→「録画の再多重化」で録画ファイルを指定して「再多重化」
※録画フォーマットを変更した際にも警告が表示されていますが、必ずmp4以外で録画して再多重化するようにしてください。
★どうしてもmp4で録画したい場合
バージョン 29.1からは「Fragmented MP4、Fragmented MOV」を利用すると下記で紹介してる内容のことが実行されるようになりました。
バージョン 29.0未満の場合は下記ページで紹介されている「カスタムマルチプレクサーの設定」をする事で、破損は免れるようです。
情報として記載しておきますが、mkvでの録画をおすすめします。
How to: Fix MP4/MOV files corrupting when OBS Studio crashes | OBS Forums
検索ワード : ファイル再生出来ない / flv変換 / mp4変換
OBS Studioで録画したファイルはどこに保存されるの?
メニューバーの「ファイル」→「録画を表示」とすると保存場所が開きます。
保存場所の設定は「設定」→「出力」で変更が可能です。
ちなみに録画ファイル名は「設定」→「詳細設定」で自由に変更が可能です!
追加したテキストソースの文字が潰れて(ぼやけて)汚い
※バージョン 25.0でフォントサイズがデフォルトで大きくなりました。
テキストのサイズ(フォントサイズ)を大きくする事で綺麗に出すことができます。
お困りの方は、フォントサイズを変更してみてください。
勝手にエラーもなく出力が停止される
エラー表示もなく出力が停止をする場合、出力タイマーを利用してる可能性があります。
オフにするにはメニューバーの「ツール」→「出力タイマー」で「毎回配信タイマーを有効にする」のチェックを外す。(チェックをつけていると、毎回自動的に配信/録画が停止します。)
※ニコ生プラグインを利用している場合「自動で配信開始と枠移動を行う」を利用していると、ニコニコ生放送のテスト時間に手動で配信開始をした場合は自動的に停止します。(仕様)
メディアソース、映像キャプチャデバイスの音声を聞きたい
バージョン 18.0より追加された「音声モニタリング」を利用します。
■音声モニタリングの使い方
バージョン 20.0以降の場合
★「音声ミキサー」からの場合
・該当デバイスを右クリック
・歯車が2個ついた所をクリック (28.0以降)
★メニューバーからの場合
・「編集」の「オーディオの詳細プロパティ」
オーディオの詳細プロパティが開かれたら「音声モニタリング」を変更します。
モニターオフ : 初期値
モニターのみ (出力はミュート) : モニタリングデバイスと同じデバイスがデスクトップ音声にしている場合
モニターと出力 : モニタリングデバイスと同じデバイスのデスクトップ音声がない場合
検索ワード : 音声モニタリング / 音声プレビュー / プレイバック / モニタリング
OBS Classicにあったこの機能はどこ?
OBS Studioに実装はされているけど、場所が分かりにくい設定部分などをご紹介。
上(OBS Classic)と下(OBS Studio)と言う感じに機能名称を記載して紹介しています。
他にも、この機能は見つけづらいと思うのがありましたらコメントで是非教えてください!
「ミキサー部分」の便利な機能に関して
本体部分の「ミキサー」の調整バーは、「マウスホイール」でも変更が可能
また「オーディオの詳細プロパティ」の音量も「マウスホイール」での変更が可能
ゲイン(音の音量を上げる)に関して
※マイクノイズを抑える機能「ノイズ抑制」は下記「OBS Studioからの機能」にて紹介
★OBS Classicでの機能名称
-マイクのボリュームを上げる(倍数)「設定」→「サウンド」
-マイクノイズゲート「設定」→「マイクノイズゲート」(一定しきい値の音をミュートする)
★OBS Studioでの機能名称
-ゲイン (音の音量を上げる)
-ノイズゲート (一定しきい値の音声をミュートする)
どちらの機能も本体部分のミキサーから設定が可能。(囲われている所)
まずOBS Studio本体のミキサー部分から設定したい「デバイス部分」で右クリックすると「フィルタ」「プロパティ」があるので「フィルタ」の方を選択。
音声フィルタ画面が開かれたら、画面左下の「+」から設定したいフィルタを追加します。
◆ゲイン
・入力を上げます。
・ゲインは「+の値は入力を上げて」「-の値は入力を下げる」
※ゲインはdbを上げすぎる(右に行き過ぎる)と音割れが発生するので、ほどほどに!
◆ノイズゲート
・設定しきい値より音が出てない場合に音声をミュートにします。
※注意 : マイク音声とデスクトップ音声を一緒のデバイスに出力してる場合、ノイズゲートを使う事によって音が途切れた感じになります。必ずマイクとデスクトップ音声は分けるようにしましょう。
・閉鎖閾値 (db)
・音量がしきい値を下回ると、ノイズゲートが音声をオフにします。
・開放閾値 (db)
・音声がしきい値を超えると、ノイズゲートが音声をオンにします。
・動作開始時間 (ms)
・フェードインのように、オフからオンになるまでの時間
・保持時間 (ms)
・音声が閉鎖閾値を下回った後、どれぐらいの間音声をオンにするか。
・解除時間 (ms)
・音声を消音にするまでの時間。
※編集中 ほとんどの場合、まず閉鎖閾値を設定します。
※ノイズゲートはClassicみたいに分かりやすいUIではない為設定する際は注意して下さい!
検索ワード : ゲイン / マイクブースト / 音上げる / 音量
「音声遅延」「モノラル」機能に関して
★OBS Classicでの機能名称
-マイクを強制的にモノラルにする「設定」→「サウンド」
-マイク同期オフセット (ミリ秒)「設定」→「サウンド」
★OBS Studioでの機能名称
-モノラルにダウンミックス
※片方(左側)からしか音が聞こえない場合に有効的です。
-同期オフセット
※キャプチャボードをお使いの場合に、音声をずらす。
■設定の方法
メニューバーの「編集」→「オーディオの詳細プロパティ」をクリック。
もしくは20.0未満の方は、本体部分のミキサーからも開けます。
◆モノラルにダウンミックス (片側からしか音が聞こえない場合に有効)
特定デバイスを「モノラル」にしたい場合は「モノラルにダウンミックス」にチェック!
※マイクが片側からしか聞こえない場合にのみ「モノラルにダウンミックス」は有効です!
※18.0.2にはモノラルが保存されないバグがあります。
◆同期オフセット
オーディオの詳細プロパティを開いたら「同期オフセット」の数値を変更。
(音の先行・遅延を調整できます。数値の単位は、千分の一での調整)
※音を全体的にモノラルにしたい場合は「設定」→「音声」にある「チャンネル」を変更。
※同期オフセットはエンコード時に適用されるので「音声モニタリング」は同期オフセットが反映されません。同期オフセットが出来てるかは、配信または録画ファイルで確認してください。
検索ワード : 遅延 / 音遅延 / 音声遅延 / ディレイ / 音ズレ / 入力遅延 / マイク遅延 / 片側 / 左側 / モノラル
「クロップ」「カラーキー」「クロマキー」などの機能に関して
各効果に関しては下記ページが分かりやすいです。 (画像付き)
Filters Guide | OBS (英語ページ)
本体画面のソース部分から設定可能
フィルタ系 (OBS Classicより更に便利!各ソースに個別に設定が出来る。)
イメージ マスク/ブレンド : ソースに画像を合成
クロップ/パッド : ソースの不要な部分を取り除く (切り取り。ホイールで数値は変更可)
色補正 : ソースのコントラストや輝度を変更 (明るさ、ガンマ)
スケーリング/アスペクト比 :
スクロール : ソースをスクロール移動して表示する (下記で詳しく解説)
カラーキー : ソースの背景を透明にする
LUT を適用 :
シャープ : ソースをシャープに見せる
クロマキー : ソースの背景を透明にする
まず、本体のソース部分から設定したいソースを右クリックして「フィルタ」画面を開く。
フィルタ画面が開かれたら、画面左下の「+」から設定したい項目を追加。
後は設定画面に従い設定。
フルレンジとリミテッドレンジ(色)機能に関して
出力される映像の色合いを変更できます。
★OBS Classicでの機能名称
「設定」→「詳細設定」
「フルレンジでエンコードする」
★OBS Studioでの機能名称
「設定」→「詳細設定」
「色範囲」
※基本初期設定をおすすめ。
「映像キャプチャデバイス」にもありますが、そちらは未検証です。
※注意 : 「カラーフォーマット」は重くなるので変更しないのをおすすめ。
検索ワード : 色合い / 色薄い / 白っぽい / 色おかしい / 色
61-120FPS機能に関して
★OBS Classicでの機能名称
「設定」→「詳細設定」
「61-120FPSを有効にする」
★OBS Studioでの機能名称
「設定」→「映像」
「FPS 共通値」を「FPS 整数値」に変更する。
「FPS 整数値」にしたら、任意の数字を入力できます。
※「1~120FPS」まで設定が可能。
「120FPS以上」にしたい場合は「FPS 分数値」
※負荷が上がるので自己責任で。
配信開始時に自動的に録画 + 録画継続機能に関して
★OBS Classicでの機能名称
「設定」→「放送設定」
「自動的に配信をファイルに保存」
「配信が停止した場合も録画を続行」
★OBS Studioでの機能名称
「設定」→「一般」
「配信時に自動的に録画する」
「配信が停止しても録画を継続する」
テキストをスクロールさせる方法 (ソースをスクロールさせる方法)
スクロールさせたい「ソース」に対して「右クリック」から「フィルタ」を開く。
「フィルタ」から「スクロール」を追加して「水平速度」もしくは「垂直速度」を変更。
「水平速度」は「右」にすると映像が左に流れ「左」にすると映像が右に流れます。
「垂直速度」は「右」にすると映像が上に流れ「左」にすると映像が下に流れます。
検索ワード : テキストをスクロール / 文字を流す / スクロール / 流れる文字 / 動く文字 / スライド文字
OBS Studioから搭載された便利な機能
vip様の記事がわかりやすいので紹介しています。
スタジオモード
視聴者に編集を見せず(例外あり)にシーン・ソースを編集!
下記wiki様が非常にわかりやすく解説しています。
vip-jikkyo.net
★スタジオモード注意点
1、出力されている映像が「画面キャプチャ」の場合、一度静止画などに切り替えないと編集画面が全て見えてしまいます。(シングルモニターの場合)
こんな時は…
1、シーン変更時のエフェクトは変更出来ないの?
「シーントランジション」にある「+」から増やせます!
2、シーン毎にトランジションは選択出来ないの?
バージョン 21より設定したい「シーン」を右クリックして「トランジションオーバーライド」で設定できます。
検索ワード : スタジオモード / 画面二個 / 2つの画面
ノイズ抑制
音声(マイクなどの)ホワイトノイズ(など)を抑える便利なフィルタ「ノイズ抑制」
マイクノイズ(ホワイトノイズ)でお困りの方はお試しください。
「ノイズ抑制」を使わず「エキスパンダー」を使用するのも良いです。
※エクスパンダーは、コンピューターのファン、マウス/キーボードのクリック音、呼吸音、不要な口の音などのバックグラウンドノイズを低減してくれます。
下記wiki様が非常に分かりやすい記事を作成しています。
vip-jikkyo.net
※歌枠などをする場合は、高音の音が消えたりして不都合が起きると思うのでONにしないことをおすすめします。
★26.0以降の解説
・RNNoise (より高品質)
バージョン 26.0から実装。
今までのSpeexより高品質です。(キーボードのタイプ音が消えたりする)
ただ抑制が強すぎて声が消えることも発生するのでその場合は「方式」を「Speex」にするか、ノイズ抑制を別のもので対応してください。
・Speex (よりCPU使用率が低い)
バージョン 25.0.8までのデフォルトです。
雑音は消えるけど、音が少し籠もるかも?
★フィルタの順番に関して (特定の条件のみ)
・ノイズ抑制
・ゲインなどの他のフィルタ
※バージョン20.0までは「ノイズ抑制」が一番上にない場合に他のフィルタをノイズ抑制の下に追加した場合「音割れ/プツプツ(プチプチ)」が発生します。バージョン21.0以降は「音割れ/プツプツ(プチプチ)」は発生しません。
◆ノイズ抑制の注意事項
・ステレオミキサー(ステミキ)、デスクトップ音声などには絶対に使用しないでください。(音歪んで変に聞こえます。必ずマイク音とデスクトップ音は別に入力して利用してください)
・稀に音がブツブツ(プチプチ)、篭ったりするデバイスがあります。(相性問題)
検索ワード : ノイズ / マイクノイズ / ホワイトノイズ / 雑音 / 抑制 / ノイズ低減 / サー
トラック機能
配信には「声/BGM」を載せて、録画には「声」を載せない
※逆に、配信には「声」をのせずに、録画には「声/BGM」をのせる事もできます。
OBS Studioからの機能「音声トラック」を利用します。
下記wiki様が非常に分かりやすい記事を作成しているので当解説は削除。
vip-jikkyo.net
★補足
「配信」と「録画」で「音声ビットレート」を変更したい場合は「出力」の「音声」タブでトラックに対しての「音声ビットレート」を変更してください。
検索ワード : 声を入れない / 個別録音 / 録画に声を入れない / マイク音を収録しない / 放送声あり / 録画声なし / 録画ミュート / 片方ミュート / 録画音なし